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2011年6月 4日 (土)

少しばかりの矜持・・・こだわり・・・二木雄策先生のこと

 私が大学院生の頃、もう30年ほど前になるが、私の恩師の一人である神戸大学経営学部・二木(ふたつぎ)雄策教授が、慶應義塾大学商学部・野口佑教授の著書に対して、おそらく毎日新聞社『エコノミスト』の書評ではなかったかと思うのだが、痛烈な批判をしたことがある。

 その内容の詳細は即座に思い出せないが、野口教授による日本の企業集団に関する著書が、それ以前の著書と重複する部分が多々あり、それが「資源の無駄遣い」という主張であった。同じような内容の著書を複数出版することは、紙資源を浪費しているという意味である。それには暗に、研究者の営利志向に対する批判が示唆されていた。

 二木雄策先生は、私のゼミの指導教員であった故・松田和久先生に並ぶ恩師である。ただし、これは、二木先生にとって迷惑かもしれない。二木先生は、ご自分の「弟子」と呼ばれるような後継者を指名されたことはないからである。勝手な私の「片思い」なのだが、私は二木先生の学問に対する禁欲的な姿勢について心から敬服している。

 さて、この「資源の無駄遣い」という指摘が今でも心に深く残っている。それと同時に、同じ内容の論文や主張を複数掲載することに対する嫌悪感が、二木先生の指摘によって形成された。

 以上の結果、ブログに書いたことを論文に利用できない。ブログに書いたことをFACE BOOKに転載できない。論文を著書に転用できない(ただし、これは一般に容認されている)。このような意識が私にはある。もちろん今までに私も転載・転用はあるが、それは本意ではない。「時間がない」というやむを得ない理由である。

 現在、私の定期的な執筆活動は、①岩井証券のホームページ「週刊ベトナムレポート」、②日本ベトナム経済交流センターの「ニュース」(月刊)の記事、③ブレインワークス社『セーリングマスター』(隔月発刊)のコラムとなっている。同じ記事を書かないという自己制約は継続中である。

 

 

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