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2011年5月25日 (水)

「神戸文化ホール」大ホールでの講演

 神戸市教育委員会が主管する「老眼大学」で講演をした。テーマは「アジアの国境を越える:日本の現状と展望」である。以下、とりあえず写真を参照。

Ts3r0076 午前と午後で合計3千人の受講生を前に講演した。このような多人数での講義―講演と言うべきだろう―は初体験である。

 最も印象に残ったのは、受講生の反応である。ドーッという低音の振動を伴うようなドヨメキが講義の所々である。自分の講義が「ウケている」と実感することができた。これは快感である。

 こうなれば、ウケ狙いの「ギャグ」連発である。・・・少しこれは事実と異なった言い過ぎであるが・・・。

 そのいくつかを以下で紹介してみよう。

 なお、老眼大学とは次の意味である。私も最初は当惑したが、説明を聞けば、なるほどと納得できる。

 老眼大学の「老」は大老・長老など、人生経験が豊富で世間から尊敬される老人の老を意味し、「眼」は心眼・慧眼など、物事の善悪真偽や要点を鋭く見分ける優れた力の眼を意味する。昭和36年に開講以来40年の実績を誇る。

Ts3r0081 まず講義の内容では、人口の年齢分布を日本・ベトナム・カンボジア・ラオスで比較した図表の反響が大きかった。日本は「少子高齢化」で特徴づけられるのだが、それに比較してベトナムの労働人口は、今後30年間は安泰である。

 そのベトナム人が成長性のある国として、カンボジアやラオスを認識している。その一つの事実として、きれいなピラミッド型の人口分布を示すカンボジアそしてラオスの図表を示した。これは、受講生に対して説得力があった。

 受講生が60歳以上で、最高年齢は90歳を超えていると事前に担当者からお聞きしていたので、日本の「少子高齢化」は恐るに足らず。健康で長生きして一緒に「アジアの国境を越えましょう」と私は呼びかけたが、それに「うなずく」受講生も多かった。

 「ギャグ」で言えば、TPP(環太平洋経済連携協定)の話である。「TPPと言っても、何も下痢してる話ではないですよ!」。受講生の皆さんは、このシモネタにも親切に対応して頂いて、笑いを取ることができた。Ts3r0085

 おそらく大学生の受講生なら、「何いうとんねん。このおっさんは・・・」という反応ではないかと思う。大人の寛大な受講生に感謝しなければならない。

 このような大舞台での講演では、舞台の向かって左手から右手の講演台まで舞台の上を歩かなければならない。これは緊張した。ポッコリ腹の肥満体を多数の人々の前に晒さなければならない。自己嫌悪である。

 こういう大きな講演が日常なら、かなり減量に熱心になれると思われた。やはり自己を励ます状況がなければ、なかなか減量はできないのではないか?

 主催者には最初に、「講義が終われば、やはり手を振った方がよいのですか?」などとミーハーな愚問をした。「これまでの講師ではイーデス=ハンソンさんが手を振られていましたよ」と丁寧に回答をいただいた。結局、熱心な受講生のおかげで気持ちよく講義できたので、思わず両手を挙げて最後の拍手に応えた。この快感、やめられんな・・・と思った。

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2011年5月24日 (火)

元気にしております「へうげもの」

 5月1日から休載が続いており、「体調は大丈夫か?」というご連絡も頂戴しています。

 私は元気ですし、ブログの話題も多々ありますが、ともかく時間が十分でありません。もちろん休息時間や研究時間を短縮すれば時間はあるのですが、そうなると、寿命も短縮してしまいます。

 健康第一。5月20日に中年の誕生日を迎えて、そのように思っています。何事も無理をすると、どこかで歪みのストレスが蓄積されて、それが破綻をもたらすのではないでしょうか。身体にもビジネスにも共通した「真理」と私は実感しています。

 元気にしておりますので、どうぞ、ご安心ください。なお、岩井証券のHPの「週刊ベトナムレポート」は連載を継続していますので、それをご参照ください。

 なお現在、山田芳裕『へうげもの』(講談社)を愛読・熱読しています。この作品、まさに「クールジャパン」です。世界の人々に読んでもらいたい。

 この詳しい説明は、またの機会ということにしておきましょう。

 

 

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2011年5月13日 (金)

ベトナムの選挙

ホーチミン市人民委員会の評議員選挙が、私のベトナム訪問中の5月7日から22日(投票日)の予定で始まった。

評議員は日本で言えば、市会議員もしくは県会議員という職責である。自薦・他薦を含めた201名の立候補者があり、その後に資格審査があり、161名の候補者が絞り込まれる。当選者は95である。選挙といってもポスターを張り出すわけでもないが、立会演説会は開催されるらしい。

この選挙、ベトナム共産党の一党独裁とは言え、何人かが落選することになる。有権者には選択の余地がある。ベトナム流の民主主義を先入観なしに理解する必要があると思われる。

もちろん多党制の民主主義は、すでに隣国カンボジアで実現されている。ベトナム政府も当然、こういった周辺状況を理解していると想像される。しかし急激な変革は、政治的な不安定を招き、それは経済成長にはマイナスの影響をもたらす。

民主主義の総本山とみなされる米国でも、果たして少数意見は尊重されているのか? また欧州における民主主義との相違は何か? このように「民主主義」と言っても多様性がある。私は、多様な民主主義の中にベトナムも位置していると理解している。「ベトナム共産党=一党独裁=非民主主義」という短絡的な理解は現実と相違しているように思われる。

もちろん民主主義は不断に深化・進化しなければならない。このことはベトナムのみならず、日本や米国や欧州にも共通した課題であると私は考えている。

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2011年5月 8日 (日)

「ハノイ猛虎会」の飲み会に乱入

5月の連休中にハノイの阪神タイガースのファンクラブである「ハノイ猛虎会」に臨時に参加させていただいた。日本ベトナム友好協会・小松みゆき理事の紹介である。会場は、日本料理店の「紀伊」。1998年に開店し、その後に店が移転。その当時から私は贔屓にしている。

Cimg4406

写真の大きな手は、匿名希望の大手建設機器のハノイ駐在所長である。私が連載している岩井証券のHPのレポートの愛読者で、お目にかかるのは初めてであるが、そのような気がしなかった。その背後には「猛虎会」を象徴する阪神優勝の写真パネルが堂々と掲示されている。

ベトナムでの仕事は一般にハードである。いくら「中進国」になったと言っても思うような成果が生まれない。しかし仕事さえなければ、こんなに楽しい国はないのではないか。まさに猛虎会は、そういった人々の集まりのように思われた。

Cimg4408

次の写真の右は、ベトナム交響楽団・音楽監督兼首席指揮者・本名徹次氏である。また本名氏の左側は小田さん。京都大学大学院博士課程に在学中であり、ベトナムの伝統的な医療や医薬の研究をされているそうである。こういう出会いが嬉しい。小松さんの絶妙の舞台設定に感謝を申し上げたい。

なお、私は「アンチ巨人」であって、特に阪神ファンというわけではない。その時々の巨人に対抗する最も強力なチームを応援している。この意味で、野村克也は好きだな・・・いろいろ問題はあるにせよ。

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2011年5月 1日 (日)

公園都市ビエンチャン:整備されるメコン川周辺(1)

 5月1日(日)にハノイからラオス・ビエンチャンに移動した。ラオスでは、やはり5月1日は「メーデー」で祭日。ラオスの英字新聞によれば、1000人規模の労働者パレードがパツーサイ(凱旋門)の通りで行われた。

Cimg4295  私の到着は午後6時前のベトナム航空=ラオス航空の共同運行便である。宿泊はラオプラザホテル。このホテルは、ラオス最高の5☆ホテルであり、秋篠宮殿下など外国VIPの定宿である。

 このホテルに2001年9月から12月に4ヶ月の長期滞在をした。JICA短期専門家としてである。最近、JICA予算も削減され、このような贅沢はなかなかできないのではないかと思う。しかし私にとって、このホテルは懐かしい思い出の詰まったホテルである。そうなると、やはりラオプラザに戻ってきてしまう。

 その翌日にメコン川まで徒歩で行ってみて、ともかく驚いた。広大な公園が整備・完成していた。かつての素朴なのんびりした風景は歴史となった。今後、ビエンチャンは庭園都市としてアセアン諸国の中で輝きを増すのではないか。(続く)

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