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2011年4月 2日 (土)

原発事故:関東・関西の「学者」気質の相違

 関西と関東の学問的な風土や気質の相違について私の大学院生時代に聞かされたことが、今回の「福島原発事故」に当たって思い出される。

 関東の学者は中央政府に近い。大企業の本社に近い。マスコミの本社に近い。何らかの取材やコメントをマスコミ(新聞・テレビ・雑誌)から求められる場合、大部分は関東の学者で充足できる。

 換言すれば、関東以外の学者にコメントや取材の依頼がある場合、その内容は関東の学者で回答できないことを意味している。このような「東京そして関東で勝負できる専門的な学者になりなさい」という励ましが、「関東以外の学者」に属する私の記憶に残っている。

 この発言は、故・松井和夫先生(日本証券経済研究所大阪研究所主任研究員・大阪経済大学教授)からだったと思う。松井先生とは、大阪北浜の研究所でお世話になり、何度も一杯飲んだ間柄であった。このようなことを書くと、涙が浮かぶ・・・・・・。

 さて同時に「関東以外の学者」は、中央政府や大企業やマスコミの影響を余り受けずに自由に研究できる。それが自由な発想を生み、中央政府やマスコミに左右されない独創的・革新的・客観的な研究の前提条件になっているとみなされる。

 これは、「権威志向の東京大学」と「自由闊達な京都大学」という典型的な「ステレオタイプ」の関東と関西の特徴付けを想起すれば、よく理解できるであろう。実際は、このように明確に区分できない。当然に住居地に無関係に人間性は様々である。

 しかし私見では、3月31日に発表された「兵庫県震災復興研究センター」の原発事故の緊急提言を本ブログで紹介したが、それは「関東以外の学者」の心意気であると思う。

 もっとも「関東以外の学者」も中央政府やマスコミに接近しようとすることは多々ある。それはそれで関東の学者に競争を挑んでいるのである。

 テレビに多数の原子力専門家が登場するが、それぞれの学者がどのような背景をもっているのか興味の要点である。原発を推進してきた学者が、臆面もなく原発事故の解説をしているとすれば、それは学問の堕落としか言いようがないようにも思われる。

 

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