« ベトナム「祖国戦線」の活動(1) | トップページ | (社)日本ベトナム経済交流センターのニュース »

2011年3月30日 (水)

ベトナム「祖国戦線」の活動(2)

 さて、ベトナム祖国戦線(VFF)とは何か。

 前述の『日本経済新聞』(2011年3月28日)によれば、「1955年結成。共産党の翼賛組織で、労働者や農民、青年団など全国46組織で構成する政治勢力の連合体。階級の利害を超えて共産党や政府の方針・政策を遂行することを主な目的としている。公的な機関で「政権の政治的基盤」と位置付けされている。」

 また『ベトナムの事典』(石井米雄監修、1999年、角川書店)によれば、「ベトミンなどの流れをくみ、1955年に北部で結成。77年に南の南ベトナム解放民族戦線とベトナム民族民主平和勢力連合の2組織を統合して現在に至る。

 憲法第9条でその加盟団体とともに人民の政治的基盤と位置づけられ、政府とともに、人民の法的権利を保護、奨励し、国家機関・議員・国家公務員の活動を監視する。有力加盟組織は労働総同盟、農民会、ホーチミン共産青年団、婦女連合、退役軍人会などであり、国内諸勢力・団体の重要な政治的発言の場となっている。

 祖国戦線は国会への法案提出権をもち、議長は関連事項につき閣議に参加できる。各級地方政権にも対応するレベルの戦線委員会があり、全国大会で中央政府に対応する中央委員会を組織する。中央委は任期5年、200人の中央委員から構成される。現在の中央委議長はレー・クアン。ダオ。書記長チャン・ヴァン・ダン」(改行は引用者)。

 この組織は、かつての日本社会党や日本共産党が主張した「統一戦線」と言った組織を想起させる。これらの政党は「統一戦線」の結成によって自民党政府を打倒しようとしたのだが、これまでに成功せず、現在は「無党派層」が政権転換を成し遂げた。

 果たしてベトナムはどうか。私見では、ベトナムでも「無党派層」が多数である。それは経済的発展を最優先にして、そのために政治的安定を求めている。その政治的安定をベトナム共産党や祖国戦線が支持しているとみなされる。

 

|

« ベトナム「祖国戦線」の活動(1) | トップページ | (社)日本ベトナム経済交流センターのニュース »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/39404122

この記事へのトラックバック一覧です: ベトナム「祖国戦線」の活動(2):

« ベトナム「祖国戦線」の活動(1) | トップページ | (社)日本ベトナム経済交流センターのニュース »