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2011年3月 4日 (金)

中小企業にとって海外進出はベトナム(3・完):ベトナム周辺国も視野に

 上記の表題における日本とベトナムの事情について整理してみると、それは次のように列挙・指摘できる。

  1. ベトナムは貿易赤字を解消するために「裾野産業」の育成が必要であり、また、そうせざるをえない。輸入代替品産業の育成は産業構造の改革を意味するので、時間はかかるが、それがベトナム経済の「体質強化」になる。ベトナム経済の安定的な成長に不可欠である。

 2.ベトナムの裾野産業の育成のためには、原材料部品の製造について、技術や資金の援助が求められる。なおベトナムでは資金面で最近は余裕が出てきた。株式市場を含む金融システムが発展してきたからである。また所得水準が確実に向上している。世界最高水準の日本の技術がベトナム企業にとって最も必要である。

 3.日本の裾野産業を構成してきた中小企業は、国内市場の縮小を考慮すれば、外国市場に販路拡大を求めざるをえない。それは理解しているが、なかなか行動に移せない。しかし今まだ余裕のある時に行動するべきである。本当に衰退してしまえば、何もできない。

 4.それでは、日本の中小企業にとって、海外進出するとすれば、どの国が最適なのか。日本の中小企業を歓迎してくれる国はどこか。

 5.中国・タイはすでに多数の中小企業が進出しており、競争も激しい。成熟しつつある経済において、成熟した国の中小企業が進出しても、その「伸びしろ」は小さい。この意味で、日本の中小企業が進出相手国の企業とともに成長を享受できる国はベトナムではないか。

 6.技術を求めるベトナムと技術を保有している日本。裾野産業の育成を求めるベトナムと裾野産業の荒廃が進む日本。このように考えれば、日本の中小企業の存続・発展にとって、そのパートナー国はベトナムである。

 7.日本とベトナムは、客観的に見て「相思相愛」の関係になる可能性が高い。お似合いの関係になると見える日本とベトナムなのだから、まず先進国である日本から接近するのが適当であろう。まだまだベトナムは「恥ずかしがり屋」である。だからこそ発展途上国もしくは中進国なのである。思い切って日本側から一歩踏み出さないと、せっかくの「良縁」が見逃されることになる。後悔しても時間は後戻りできない。

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