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2011年3月29日 (火)

ベトナム「祖国戦線」の活動(1)

 『日本経済新聞』(2010年3月28日)によれば、「ベトナム最大の政治組織「ベトナム祖国戦線」(VFF)は、国会(最大500人)への非共産党員の登用を検討し始めた」と報道されている。

 この趣旨は、非共産党員を徐々に増大させることで、ベトナム共産党の一党独裁を維持するためである。アフリカや中東の急激な民主化ではなく、漸進主義的なベトナム型の民主化の推進が意図されている。

 このような政治改革は世界に前例がないと思われるが、そのような新奇性もしくは独創性はベトナムの「お家芸」である。

 ベトナムは「ベトナム戦争」という世界に前例のない「対アメリカ戦争」に勝利した国である。しかも現在は、その敵国であった米国が主導するTPP(環太平洋経済連携協定)に加盟しようとしている。このような柔軟な国家は世界でベトナム唯一ではないか。

 それだからこそ私見では、ベトナムはベトナム型の民主化を推進できる。その構想力や大局観はベトナムの高い政治力を示していると思われる。この路線の推進の成功は、世界史に記載されるべき事実であろう。

 台湾や韓国では民衆運動を発端とする「下からの民主化」が推進されたのに対して、ベトナムは政府が主導する「上からの民主化」の推進である。この「上からの民主化」と言えば、明治維新や戦後のGHQ改革を経験した日本が想起される。この観点からも、日本とベトナムの類似性・親近性が実感できる。(以下、続く)

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