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2011年3月18日 (金)

カンボジアの株式取引は現地通貨リエルで

 本年7月から開始が予定されているカンボジア証券市場で使用される通貨は、現地通貨リエルであることが先週末に決定された。

 これには、カンボジア中央銀行の意図が強く働いたためと言われている。カンボジア経済は基本的に「ドル建て」であり、ほとんどすべての商品にドル表示がある。またドルを受け取らない店はほとんどない。ドルで支払って小額のお釣りをリエルで受け取る。

 ある国の経済が自立するためには、自国通貨をもつことが基本であり、そのことで金融政策が有効に機能する。この意味で、自国通貨の普及はカンボジア経済の成長・自立の進展の証左ということになる。 

 もっともカンボジアもベトナム同様に恒常的な貿易赤字であるから、リエル安の傾向は同様である。したがって日本からの投資の場合、ドルと円の為替動向とドルとリエルの為替動向の両方に注意しなければならなないことになる。

 株式市場の開設当初は、ドルとリエルの併用期間があり、その後はリエルに統一されるという話も聞こえている。かつてのベトナム経済も米ドル経済であったが、今やベトナム通貨ドンが一般的に使用されるようになった。

 アセアン経済共同体の理念からすれば、遠い将来に「アセアン共通通貨」が導入される可能性もある。その時に自国通貨が実質的に機能しないという状況では、カンボジアの面子が立たないという配慮もあるだろう。

 この為替問題については、外国株式投資の場合、実質的な投資運用成績を見誤る可能性があるので注意してほしい。株式の値上がり益を為替差損が相殺することがある。このような観点から、外国投資信託の実質的な投資運用成績を評価することも必要である。

  

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