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2011年2月22日 (火)

ベトナム投資信託の動向:念のために

 『朝日新聞』(2011年2月19日)の金融情報のページに「オープン投信」という記事があり、「東南アジア対象のファンド:ベトナムやタイ投資も健闘」という見出しがあった。

 このベトナム投資信託とは「ドラゴン・キャピタル・ベトナムファンド」のことである。2010年8月10日に設定され、1月31日時点で3ヶ月暴落率が1.14%とプラスになっていることが紹介されている。

 この「ドラゴン・ファンド」は私にとって少なからず因縁がある。このファンドを運用するドラゴン・キャピタル社の設立を契機にして、私はロータス投資運用会社の設立に協力しようと思ったからである。ベトナムに対して深く長い関係をもった日本が、なぜ証券投資においてドラゴン・キャピタル社のイギリス人に先を越されなければならないかという素朴な憤りがあった。

 このファンドの基準価格は、2011年2月18日に9,315円である(『日本経済新聞』電子版http://www.nikkei.com/、マネー参照)。現時点で、朝日新聞が取り上げるほどの好業績を上げているように思われない。本年2月11日のベトナム通貨ドンの切り下げの影響を受けている。

 投資信託も株式と同様に基準価格が下げれば買って、上がれば売るという売買が原則である。しかし一般の多数の投資家は、下がれば売り、上がれば買うという行動を取る。この意味でベトナムの株式や投資信託は買いである。

 ただし今後も「ドン通貨の切り下げ」のリスクがあるが、これは「円安」になれば相殺される。「ドン安」と「円安」の動向がベトナム投資の為替リスクと考えれば良い。

 ちょうど昨年8月、私がハノイのロータス投資運用会社のタイ社長・CEOと面会した時、「今度、ドラゴンファンドが新しくファンドを設定するらしい」という情報があった。「今、設定すれば、ベトナム株式は底値なので基準価格は値上がりするね。よいタイミングの設定だ」と話合ったことを思い出す。

 なお、ロータス投資運用会社は、岩井・コスモ証券が発売する投資信託「メコンのめぐみ」の投資運用を担当しているが、それはベトナム株式のみならず、ラオス株式とカンボジア株式にも投資する。本年から、ラオス株式とカンボジア株式の組み入れが始まるはずだから、上記のベトナム株式ファンドとは次第に一線を画することになるだろう。

 

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