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2011年2月16日 (水)

剣客商売:秋山小兵衛の生き方

 池上正太郎の『剣客商売』が、ケーブルテレビの時代劇専門チャンネルで連続で放映されていた。

 改めて見れば、藤田まことが演じる主人公の秋山小兵衛の生き方は魅力的でる。時の権力者である田沼意次(配役:平幹二朗)と姻戚関係という特権的な立場であるが、それだからこそ我々は安心して見ていられる。

 秋山小兵衛は、年齢が30歳は離れている妻(配役:小林綾子)がいる。この設定が何と言っても面白い。ウィットの効いた会話は何度見ても飽きない。

 この秋山小兵衛の生き方は、正直に言えば、中年男性の理想ではないか? もちろん理想と現実の乖離は世の常である。だからこそ、何度も『剣客商売』を見ることになる。

 小説=映画=ドラマが長期的に人気を持つためには、この乖離が大きければ大きいほどよいということが理解できる。 

 世の中には勘違いして、この乖離を短絡的に短縮することを使命や努力と誤解している人々がいるように思われる。ここから悲劇や場合によっては犯罪が発生する。

 小説=映画=ドラマは、その世界にどっぷり浸かって楽しむ。それで満足すべきである。「どっぷり浸かる」ということで言えば、たとえば温泉の露天風呂を楽しみたいと言って、自宅に露天風呂を作っても、それは本物ではない。人間は本物にしか感動しない。

 本物の露天風呂を楽しむように、本物の小説=映画=ドラマを楽しむ。それらを本物の現実を楽しむ糧(かて)にすればよいのである。

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