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2011年1月 9日 (日)

アイリス(IRIS)映画版を見る

 韓国で大ヒットしたTVドラマ「アイリス(IRIS)」の映画版が公開された。

 このドラマは、世界的な秘密陰謀組織である「アイリス」に韓国さらに北朝鮮までが翻弄されるという筋書きであり、主人公の男優イビョンホン、さらに女優キムテヒの演技が高く評価された。アイリス ナビゲートDVD韓国の大ヒットにもかかわらず、日本の放映は失敗であったと思う。日本語の吹き替えや映像カットによって、韓国版の魅力が十分に発揮できなかったことが理由と思われた。

 私はDVDで全作を鑑賞したが、日本のTV放映の評価が過小であると断言できるほどに作品は良くできている。個人的には、韓国の男優キムソンウや女優キムソヨンが禁欲的な北朝鮮の工作員を演じていることに感心した。韓国映画であるが、けっして北朝鮮の人々を見下して描いていないことが新たな発見であった。韓国人が、北朝鮮を同胞として見なしていることが部分的ではあるが理解できた。

 このアイリス映画版のキャッチコピーは、アイリスの秘密が明らかにされるということであった。そうなれば、やはり見に行きたくなるのが人情である。その部分は、おそらく1分間程度である。

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 それ以外は、すでに放映されたTV番組の編集版である。おそらくTVやDVDを見ていない観客には理解できない内容と思われた。

 以上の1分間のために当日鑑賞券1,800円を支払った。週刊誌に掲載される映画評価で言えば、TVやDVDを見た人にとって☆☆☆であるが、初めて見る人にとっては☆☆である。

 映画で新たに追加された1分間の内容は紹介しないが、その印象を述べると次の通りである。

1.昨年の北朝鮮の韓国砲撃の後に、この映画が編集されたとすれば、その影響は十分に考えられる。韓国の北朝鮮に対する考え方が悪化したことを映画版が反映しているようにも思われる。

2.北朝鮮の工作員幹部を演じたキムスンウは、自らの役柄パクチョリンについて「北朝鮮の愛国者であり、ロシアや東欧に留学したエリートとして、できるだけかっこよく演じたい」と述べていた。この北朝鮮に対する韓国人の評価に私は前述のように驚いたり、感心したりしたが、映画版ではその修正が行われたようである。

3.この映画は、TV番組の補完であるのか、まったく新しい内容なのかが明確でない。TV番組では死亡した人間が映画版で再登場している。そうなれば新しい内容の独立した映画なのだが、そのTV番組での死亡も本当は偽装であったのかもしれないとも思われた。アイリスの陰謀は、そこまでに深いのである・・・・・・

4.私は、北朝鮮工作員キムソンファ役のキムソヨンの控えめな愛情表現がDVDを見て大好きになったが、映画版では、その部分はカットされていた。韓国映画では恒例となっている愛情の「三角関係」において、キムソンファは除外された。これは映画版はTV番組とは別ということを示している。

 アイリスの話で盛り上がる人が周辺にいないので、このブログを公開します。ご意見を頂戴すれば嬉しいです。

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コメント

TV版、私も途中まで母と頑張ったんですが、やはり展開が速いのと、ドンパチが多いのとで、韓流ファンの私達ですらしんどくなりました。
確かに、北朝鮮工作員も格好良く描かれていましたね。どちらの役者さんも実力派だし、大好きです。

韓流映画「クロッシング」を観ても思いましたが、北朝鮮が一方的に貧乏だとか酷いとかではなく、そこに現実に暮らしている人たちの生活と苦悩を、同胞として描きたいという韓国の映画人の思いが感じ取れます。ハッピーエンドじゃないところも含めて、現実と向き合って欲しいというメッセージが伝わって来ました。南北分断していることについて、ある一定の世代より下は無関心とも言われています。「南北統一したら、経済が悪くなって、生活レベルが下がるから嫌だ」とか・・・。
でも、兵役には行かなければいけないわけで・・・。兵役に対する若者の複雑な本音を描いた映画なんて、観てみたいと思います(まぁ、このテーマは描き難いでしょうけど)。
以前、主人公が兵役中にいじめを苦に自殺してしまうという映画は観たことがあります。

投稿: MF | 2011年2月 3日 (木) 10時59分

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