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2010年12月17日 (金)

「出現、モノ作り新興国:ベトナム・ラオス・カンボジアが熱い」『日経ビジネス』に注目

 「出現、モノ作り新興国:ベトナム・ラオス・カンボジアが熱い」『日経ビジネス』(2010年11月22日)の記事は、私の分身が執筆したような内容である。

 これらの国々に対する思いは同じである。記者の江村さん・小瀧さんにお目にかかりたいほどである。

 ただ次の箇所は誤解を招くと思う。「カンボジアの最大の魅力。それはASEAN地域でも際立って若い人口構成にある。・・・・・・人口増加率は1.64%と、ベトナム(1.15%)、タイ(0.69%)を上回る。」

 この人口増加率であるが、2009年の私のデータでは、ベトナム(0.977%)、カンボジア(1.765%)、ラオス(2.316%)、タイ(0.783%)、ミャンマー(0.615%)、中国(0.655%)である(文末の出所と引用を参照)。

 カンボジアよりもラオスの人口増加率が上回っていることに注目である。ラオスは人口が600万人を超える程度の国であるが、その人口増加率は、おそらく東南アジアで最高である。さらに出稼ぎ労働者も多い。

 人口が少ないことからラオスの労働力不足が懸念されるのであるが、それが杞憂になることも十分に考えられる数値である。カンボジアの若年労働者を強調するあまり、ラオスを忘れてもらっては困るというのが、私の率直な感想である。

 もっとも、それは些細な揚げ足取りにすぎない。この記事の掲載を私は連帯感をもって強く喜びたい。

(出所)CIA Fact Book and United Nations Department of Economic and Social Affairs, World Population Prospects: The 2006 Revision (United Nations publication, Sales No. E.07.XIII.2).

(引用) Asian Development Bank, Migration in the Greater Mekong Subregion: A Background Paper for The Fourth Greater Mekong Subregion Development Dialogue, 5 May 2009.Beijing, People’s Republic of China. Asian Development Bank, 2009.p.8

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