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2010年12月15日 (水)

実践:対話式の講義

 大学では「対話式の講義」の実践を私は独自に進めている。その特徴を列挙しておきたい。

 300名近い大講義でも対話を私は心がけているし、他方、非常勤講師をしている桃山学院大大学大学院では、究極の1対1の講義を3時間(2コマ)連続している。これらの経験に基づく以下は思いつくままのメモ書きである。

対話式講義の目的や効果
 1.自ら考える姿勢や習慣が身につく。
 2.教科内容の理解を促進する。
 3.発言力(=発言する度胸+論理的な思考力)が養成される。
 4.緊張感が講義に生まれる。
 5.教員との対話なので私語や居眠りは建前上ありえない。
 6.就職活動や社会人に必要な「コミュニケーション力」が養成される。
 7.日常生活でも受動的な態度が積極的な態度に変化する。

対話式講義の問題点
 1.講義中に提供される知識の総量は少なくなる。
 2.発言者と傍観者に区分される傾向がある。
 3.教員の当意即妙の質問力と対応力が成功のための課題となる。
 4.受講生は教科書や資料について予習と復習が必要である。

対話式講義のための工夫
 1.受講生に名札を作成させ、机の上に置かせる。
⇒学生の名前を呼ぶことができる。
 2.発言者には名札に押印して、その数は成績に反映させる。
⇒出席するだけでは成績に反映されない。講義に積極的に参加することを評価する。
 3.着席を前方にすることを促進させる。
 4.受講生間の質疑応答や意見交換にまでの進化も期待される。

総括
 沈黙や「分かりません」という受講生に対して、最初の質問を変化させた質問をたたみ掛ける教員の力量や経験が求められる。また、多数の知識を伝えたいという教員の欲求を抑制しなければならない。この意味で4単位の講義で2単位の内容を教えるくらいの覚悟が教員に必要かもしれない。受講生の知識・能力の格差が大きい場合、対話式の講義は、両極の受講生には退屈かもしれない。

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» アフィリエイト 情報商材  評価 [アフィリエイト 情報商材  評価]
ここ数年、あるいはもっと永いかも知れませんが、景気が良いと言う話をあまり聞いていないような気がします。 [続きを読む]

受信: 2010年12月15日 (水) 18時40分

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