« ベトナムLuu総領事の送別会 | トップページ | ラオスの近況シリーズ:岩井証券のHPを参照 »

2010年12月22日 (水)

谷口誠『東アジア共同体』岩波新書を読む

 昨日に公表したが、アジアの経済統合について来年に講義することになった。もともと私は経営学がベースであるから、講義の準備のために勉強をしなければならない。

 いくつかの書籍をすでに読了しているが、以下の2冊の著者は、いずれも外務省の官僚であるが、さすがに内容は的確で明解である。私は大いに勉強をさせていただいた。

小原雅博『東アジア共同体:強大化する中国と日本の戦略』日本経済新聞社、2005年。

谷口誠『東アジア共同体:経済統合のゆくえと日本』岩波新書、2004年。

 現政府は「脱官僚」と言っているようだが、このような優秀な官僚の見解を率直に吸収することも「政治主導」であると思う。

 いずれも2005年に出版されているが、今日のTPP(環太平洋経済連携協定)の農業問題の検討についても大いに参考になる。特に谷口氏が述べているように、農産物もしくは食糧品について日本と中国が争奪戦を演じることは価格高騰を伴う最悪のシナリオである。そうならないようにするためには「アジア食糧共同備蓄構想」を日本が先導して推進することである。

 谷口氏は、歴代の日本政府が米国やIMFに過度に遠慮していることも批判的に指摘されている。尊敬すべき外交官は日本に健在である。

|

« ベトナムLuu総領事の送別会 | トップページ | ラオスの近況シリーズ:岩井証券のHPを参照 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/37973379

この記事へのトラックバック一覧です: 谷口誠『東アジア共同体』岩波新書を読む:

« ベトナムLuu総領事の送別会 | トップページ | ラオスの近況シリーズ:岩井証券のHPを参照 »