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2010年12月31日 (金)

今年の10大ニュース

 私の担当科目「教養特講:時事問題に強くなる」では、今年の10大(重大)ニュースの中から上位3位を指摘するという課題を出しました。

 そこでの正解を以下のように確定しました。

1位.尖閣漁船事件(9月)・ ビデオ流出事件(11月)
2位.村木元厚生省局長無罪、大阪地検特捜部の証拠改ざん事件
3位.小沢民主元代表、強制起訴へ
4位.ノーベル化学賞 根岸・鈴木氏
4位.北朝鮮が韓国の島を砲撃(11月)

解説: 『日本経済新聞社』のみが「尖閣諸島事件」と「ビデオ流出事件」を別の事件として順位付けをしていました。前者は外交問題、後者は国内問題として区別されるべきですから、この区別は正しいと私は思います。ただし日経で後者は男性が5位・女性が6位でした。他紙の順位付けに合わせて両方を合わせたニュースを1位としました。

 
朝日・毎日・産経は読者が選んだ10大ニュースは選考しておらず、「関西プレスクラブ」や在京新聞の社会部長が選択した順位を紹介しています。それによれば、読者が選択したニュースとは異なり、上記が2位と3位に入りました。日本の経済社会に影響を与える画期的な新しい出来事を「ニュース」と考えるなら、2位と3位も妥当であると思われます。ただし3位の小沢元代表の起訴は、読売では27位でしかありません。また関西プレスクラブでも10大ニュースに入っていません。これは面白い現象です。

 
新聞記事の「出し手」(新聞社側)と「受け手」(読者側)で重要性の度合いが異なっているのかもしれません。また東京と関西の新聞関係者の間で重要性の認識が相違していることも想像されます。中央政界に近い東京では、関西よりも小沢起訴は大きなニュースであったのでしょう。

 このような順位の相違を考えると、
そもそもニュースの重要性は何かという問題が提起されます。これは新聞・マスコミの存在意味を問う問題です。「時事」を「覚える」のではなく「考える」ことが、経済や社会の分析力を養成するために重要なことだと思います。

 私の講義の順位の決定基準は、全国紙5紙の10大ニュースについて1位を5点、2位を3点、3位を2点として、それぞれのニュースを合計しました。実際には、日経と読売と関西プレスクラブの選考結果、在京新聞社会部長の選考結果を対象にしています。

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