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2010年12月13日 (月)

ファミリーマート対ミニストップ:ベトナムにおける競争の展望

 『日本経済新聞』(2010年12月11日)によれば、日本のコンビニエンスストアのミニストップが、ベトナムのチュン=グエン=コーヒー社と合弁でベトナムに進出する。

 すでにベトナムには日本のファミリーマートが進出しているが、その合弁相手はベトナム物流会社のフータイ社である。

 ファミリーマートとミニストップという日本のコンビニのベトナムを舞台にした競争について、両社のベトナム側の合弁パートナーのチュングエンコーヒー社とフータイ社の比較という観点からコメントしてみよう。

 ミニストップ
 チュン=グエン=コーヒー社は、すでにG7マートというコンビニのチェーンを全国展開している。全国の雑貨小売店をフランチャイズ化しており、私の知る限り、全国600店舗に達していた。このG7マートについては、拙著(『乗り遅れるなベトナムビジネスがいま熱い』カナリア書房、2006年、68ー70頁)や本ブログで紹介したことがある。

 ファミリーマート
 すでに実験店として4店舗を展開している。この実験店は、それぞれが客層の異なる地域に敢えて出店し、ベトナム人顧客の反応やニーズの情報収集を目的としている。フータイ社は、すでにハノイでコンビニ店を展開しているが、本業は物流である。

 以上を勘案すれば、店舗の全国展開については、ベトナム後発のミニストップがより早いように思われる。すでにG7マートに加盟している店舗をミニストップに転換すればよいからである。店舗変更は新規出店ではないから、ベトナムの「小売店舗の出店規制法」とみなされるENT(Economic NeedsTest:経済ニーズ検査)の規制は受けないと考えられる。

 ただしG7マートのフランチャイズ化の大義名分は、外資系小売企業に国内企業が団結して対抗するということであった。この当初の理念とミニストップ提携との矛盾をどう考えればよいのか。G7マートは当初、ベトナム人のスーパーバイザーだけで店舗の運営指導をしていたのであるが、それには限界があったということなのであろうか。

 ベトナムにおける流通業が本格的に動き始めた。次は、おそらく既進出のロッテマートと日本のイオンの競争が開始されるであろう。ロッテマートやEマートなど韓国の小売業は基本的に日本の模倣である。しかしロッテマートはベトナムに先発した優位性をもっている。第3国であるベトナムを舞台にした日本と韓国の小売業の競争が始まる。今後、その動向に注目である。

 
   

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