« プノンペンに来ました | トップページ | カンボジアは暑くない!! »

2010年8月29日 (日)

カンボジア証券取引所:大学教授の「言い訳」

 カンボジア証券取引所の開設は来年7月と言われています。当初は6月でしたが、1ヶ月の誤差は許容の範囲内です。それはよいとして、取引所の場所がカンコーシティとばかり私は思っていました。それが、カナディアタワー(本ブログで紹介したように建設中のビル内に閉じ込められそうになったことがある)に2~3年の期限付きで入居することになったようです。

 これは、カンコーシティ側に問題があったとも想像されるのですが、とりあえず取引所の建設場所は「白紙」になったようです。確かに今から建物を建設したのでは、その市場開設は大幅に延期されるでしょう。

 これまで「ここに取引所が建設される」と写真入りでカンコーシティを紹介してきましたから、私の情報の信頼性が疑問視されることも当然でしょう。しかし、その時点では調査に基づく正しい情報だったのです。

 言い訳のようですが、それほどに柔軟に事情が変化するのが新興国の特徴と考えなければならないと思います。

 かつてベトナムでも、政府の政令や言うことがコロコロ変わるという苦情が日本企業から出ていました。しかしWTO加盟後は、政府の政策も安定してきたとみなされます。カンボジアはWTO加盟の先輩国ですから、外国企業に対する政策については同様に安定してきたと思います。

 以上の取引所の変更は、カンボジア政府や証券取引委員会の名誉と信用のために言えば、あくまでも内部情報における話題です。たとえば新会社の設立は決まっているが、その社長人事は設立過程で様々な憶測を呼ぶ。そのような話だと理解して下さい。

 大学で学生には、「レポートや論文は事実と論理に基づいて書きなさい」と指導していますが、その事実が変化すればしかたがない。他方、事実が確定するまで待っていては速報性がなくなる。「実学」を追究する大学教授としては、その程度の判断が難しいところです。今後、こういった問題にも注意しなければならないと実感しています。

 同様のことは「回転鍋」にも言えます。「回転鍋」はハノイ発・世界初と私は思っていましたが、プノンペンにも同様の大規模な店があり、またタイにもあると聞きました。これも速報性を重視する余りのミスリードな見解でした。

 おそらく日本の「回転寿司」が、どこかの時点と場所で「回転鍋」に変化し、それが各国に伝搬していったのです。「回転鍋」のルーツを探る。これも時間があれば、興味深いテーマとなります。飲食サービス業の「技術移転」の問題だからです。

 同様の「技術移転」問題として「カラオケ」をテーマにした調査が、すでに著書として出版されているのではないかと思います。「カラオケ」は日本が純粋に起点ですが、「回転鍋」はおそらく現在まで日本には逆輸入されていません。もし日本に「回転鍋」があれば、ぜひ教えて下さい。

 

|

« プノンペンに来ました | トップページ | カンボジアは暑くない!! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/36439798

この記事へのトラックバック一覧です: カンボジア証券取引所:大学教授の「言い訳」:

« プノンペンに来ました | トップページ | カンボジアは暑くない!! »