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2010年6月 1日 (火)

「複数立候補」戦略の失敗

 先日「二者択一の姦計」として小沢・民主党幹事長の複数立候補戦略について私見を述べた。

 無党派の有権者が、複数の民主党候補者の中から二者択一で投票する気持ちになれば、それ以外の政党は目に入らなくなる。このような効果があると述べた。

 しかし現状を見れば、たとえば民主党だけには投票したくないという有権者が多数ではないのか。そうであるとすれば、民主党の複数候補者は共倒れである。これは、次のような比喩で説明できる。

 たとえば今までトヨタ自動車のユーザーは、車種を自分で吟味して選択したという満足感をもっているが、結局、トヨタ自動車の中での選択であった。他方、トヨタ側は多数の車種を提供することで、全体としてトヨタ自動車の枠内に利用者を取り込んでいた。フルレンジの品揃えによる販売戦略である。

 おそらく民主党は、このような状況を理想としていたに違いない。しかしトヨタ自動車に「リコール問題」が発生し、これまでのトヨタユーザーが次の自動車は日産やホンダにしようと考える。現在の民主党は、このような状況に置かれているのではないか。

 以上の議論は選挙の技術的な戦略であって、政策内容にまで立ち入っていない。これが政治の現状のように思われる。もっと国家戦略や政策が議論されなければならない。このもどかしさや苛立ちは従来になかったことである。何かの不吉な前兆なのかもしれない。 

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