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2010年5月15日 (土)

目的と結論:就活の考え方

 先週の金曜日の3年生のゼミで次のような話をした。

 最近は就職活動についての「心構え」についてゼミの最初に話をしている。その話題と教科書に指定している『新版MBAクリティカル・シンキング』(グロービス・マネジメント・インスティチュート著、ダイヤモンド社)を結びつけて説明した。

 就職活動の場合、その目的は内定獲得である。卒業=失業とならないためには何が何でも就職する。内定獲得を「目的」として認識し、そのための「手段」を考える。これは通常の思考方法である。

 これに対して、内定獲得を「結果」として考えるとどうなるか。その結果をもたらす理由=原因を逆行して列挙することになる。内定獲得できる理由を考える。先輩からの情報が重要である。これは「因果関係」を考えることである。

 目的から手段を考えることと、結果から原因や理由を考えることの相違は何か。目的達成が結果となる。具体的には同じ内定獲得である。内定獲得の手段は何か。内定獲得の原因や理由は何か。この2つの問題の相違は何か。それぞれの問題の答えに相違はあるのか。

 ちょっと即答できない問題である。このような議論では「手段と目的を混同するな」という指摘をよく聞く。本来の目的を忘れて、当面の手段に熱中してしまうことだ。結果から原因を導くという発想には、こういった混同はありえない。

 要するに、内定獲得の要因が明確化されれば、それに至る道筋を考えればよい。その道筋は個人差が大きいから学生各自に異なった指導をする。先輩の成功体験から学ぶことが重要である。これが結論だ。先輩からの成功要因を帰納的に考えて成功法則を自ら実感して導く。その法則を自分の場合に当てはめる。この思考は演繹的である。

 上記の教科書は、ビジネスの論理的な考え方を習得する目的であるが、それは就活にも適応できるはずだ。この問題、さらに今後も考えてみたい。

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