« 宮内敬司さんの特別講義:就活について | トップページ | 米金融大手ゴールドマン=サックス幹部の暴言 »

2010年5月22日 (土)

アジアの時代:進藤榮一『東アジア共同体をどうつくるか』(1)

 進藤榮一『東アジア共同体をどうつくるか』(ちくま新書、2007年)を読んだ。

 最近、鳩山首相が提唱する「東アジア共同体」構想の具体的な進展は寡聞であるが、そのような日本の取り組みについて私は賛成である。アジアの経済成長力を日本に取り込むためには、それなりの政治的な構想が必要と思われるからである。

 著者の進藤教授(筑波大学名誉教授・江戸川大学教授)は、このような構想を推進する立場であるが、それに反してアジアよりも日米同盟を優先するという立場の論者も有力である。

 日米同盟の優先論者には、「中国脅威論」や「テロ国家・北朝鮮」という認識が念頭にあり、それに対抗するために米国との関係を優先させるという主張である。

 簡単に言って私見では、日米同盟の論者は古いパラダイムから脱却していないように思われる。現在は、米国が中国との関係を深める時代である。

 最大の脅威と考えられる国との友好を深めることが、最善の安全対策とみなされる。これが、外交上のコミュニケーション能力発揮の要諦ではないのか。米国が日本よりも中国を重視するように見えることには、このような意味がある。

 次回から、この進藤教授の著書を紹介しながら、いくつかの私見を述べることにする。 

 

|

« 宮内敬司さんの特別講義:就活について | トップページ | 米金融大手ゴールドマン=サックス幹部の暴言 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/34260037

この記事へのトラックバック一覧です: アジアの時代:進藤榮一『東アジア共同体をどうつくるか』(1):

« 宮内敬司さんの特別講義:就活について | トップページ | 米金融大手ゴールドマン=サックス幹部の暴言 »