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2010年3月 7日 (日)

フィリピン・補遺(1)

 これまでレイテ島について紹介してきた。ここで思い出すことは、私の勤務先である流通科学大学の創立者・中内功(株式会社・ダイエー創業者)もフィリピンで終戦を迎えたことである。

 中内功は首都マニラのあるルソン島の飢餓の中から奇跡的に生還。この戦争体験は、その後の彼の平和に対する強い思いを形成すると同時に、物質的な豊かさに対する執着をもたらしたと思われる。

 小説・テレビ番組となっている『不毛地帯』(山崎豊子)では、東京裁判で亡くなった秋津中将の長男・清輝がルソン島で陸軍中尉として終戦を迎え、戦後は比叡山・天台宗の修行僧になっている。

 私の伯父は、中内と同様に満州(現・中国東北部)からフィリピンに移送され、レイテ島に向かう途上の輸送船で戦死した。

 以上のほかに多数の戦争を題材にした小説や映画がある。これらの戦争体験は二度と再現されないだろうが、それらを後世のわれわれは想像・共感することができるし、疑似体験できる。その上に、その舞台のフィリピンを実際に訪問すれば、その印象の陰影はより濃厚になる。

 これらの精神的な営みが、自らを反省・激励・成長させる。これが歴史そして先人から学ぶことの意味であると思う。 

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