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2010年3月 8日 (月)

フィリピン・補遺(完)

 フィリピンの首都マニラには、日本語で『まにら新聞』という日刊紙が発刊されている。料金は70ペソ。約150円である。紙面は、日本の一般新よりも小さいが、タブロイド判よりも細長い。第1面トップの記事は次のようである。

・2月26日(金)「68年ぶりの遺骨収集実現」比日米豪関係者が尽力:バタアンで戦死の旧陸軍操縦士
・2月27日(土)「両国担当者会合が中止」日本政府遺骨収集:比側高官の欠席で
・2月28日(日)「民間人21人を殺傷」武装集団、バシラン州で

 以上の3日間に限ってのトップ記事を見れば、日本とフィリピンの「戦後処理問題」は続いていると感じられる。ベトナムなどでは考えられないことである。また殺人事件はベトナムでも発生するが、政治的な背景をもった武装集団の殺傷事件はベトナムでは想像できない。

 これまでレイテ島について紹介したが、ルソン島の首都マニラにおいても日本海軍が米軍と市街戦を展開している。ここでゲリラとみなされたフィリピン人多数が日本軍によって殺害されている。他方、上記のような日本人の遺骨収集が今日も続いている。

 こういった日本とアジア諸国間の歴史的な問題は、中国や韓国のみならず、フィリピンにも存在していることを実感した。このことは、ベトナム・カンボジア・ラオスはもとより、少なくとも今日までタイやミャンマーでも気がつかなかった。フィリピン訪問の収穫である。

 

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