カンボジアのプランテーションを見る(3):GPSが必携
今回のプランテーション見学には韓国人のキムさんが同行してくれた。訪問日にフィギアスケートの世界選手権があり、キムヨナのショートプログラムは不調だったことや、ディスカバリーチャンネルでキムヨナの特集をしていたといった話題で盛り上がった。
広大な敷地の中を未舗装の自然道を進む。日本でみかけるランドクルーザーの本来の使用目的はこれなのだ。私のカムリで来なくてよかったと思った。こういったプランテーション開発では、道路舗装も自前でしなければならない。10㎞×30㎞の敷地を丸ごと貸与されるのだから、その後は好きにしなさいということだろう。
この意味で国道に面した立地ならよいが、その奥に入れば、それだけコストがかかることになる。これは当然だが、日本の動きは遅く、中国や韓国が先行してきた。好立地のプランテーションの取得は早い者勝ちである。
こういったプランテーション開発では、GPS(全地球測位システム)の計器が不可欠のようである。広大な大地には道路も目印もないのだから、頼りになるのは緯度と経度しかない。
写真はキムさんが持っていたGPSである。航空写真とGPSで現在位置を確認する。このGPS計器には方位はもちろん標高を測定する機能まで付いていた。こういう経験は初めてだが、おそらく砂漠などでも同様に使用するのだと想像できる。
この地図のほぼ下半分を中国が所有し、今回の見学先の販売サイトは上半分である。当然、中国は隣接するサイトの購入を希望しているそうである。何とか日本の存在感を示すためにも、こういったプランテーション開発が日本でできないのであろうか。(以下、続く)
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