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2010年2月17日 (水)

PREX主催の人材育成シンポジウム:私の印象

100217_17240001 参会者100名に近いシンポジウムは、さすがに講演者の顔ぶれにふさわしいものであった。また昨年末の「事業仕分け」で話題になったJICA大阪国際センター・酒井所長のお 話も注目を集めた。それらの論点の中で私にとって興味深いことは次の3点であった。

 .「日本の良さ」を外国人に実感・理解してもらうために日本研修があるのだが、この「良さ」は何か?研修のために日本企業を訪問する場合、その何を学ぶのか。

flair私見flair:高度経済成長時代に最も適応した日本型経営が、成熟経済・少子高齢化・グローバル経済時代には必ずしも適応しない。企業経営の稚拙を問わずに企業成長した時代と今日の日本は時代が異なっている。発展途上国の研修員は、現代日本の何を学び、何を学ぶべきではないのか。

 .日本での研修は、日本ビジネスの「暗黙知」を見聞し、それを自発的に研修員が「気づき」納得することに目的がある。まさに「百聞は一見にしかず」である。日本側の講師と外国研修員との間に「コンテクストの壁」があることに注意するべきである。

flair私見flair:以上の「暗黙知」を「形式知」に転換できれば、研修の効率は向上すると思われる。日本の常識が通用しない場合、その常識を話さなければならない。たとえば5Sにおける「清掃」の意味は何か。「清掃しなさい」という指示の徹底ではなく、日本では当然と思われることについて、その意味や背景を細かく説明しなければならない。このことが「コンテクストの壁」を低下させる。

 .問題解決のための自律的な知的スパイラルにおいては、「ないものねだり」よりも「あるもの探し」の発想が重要である。

flair私見flair:ビジネス一般において成功の秘訣は「あるもの探し」である。また大学の学生指導でも同様である。その学生の「あるものを探す」ことが教育に求められる。その「あるもの」を「使いもの」にして、さらに「差別化」にまで向上させる。

 以上、いくつかの論点から3つを指摘した。非常に有意義なシンポジウムであった。なお主催者のPREXに対する要望として、たとえば「大学教職員向け」や「中小企業経営者向け」のシンポジウムや講演会の開催がある。出席者をより狭く限定すれば、より深い議論が可能になるからである。それはともかく、PREXの好企画に感謝を申しあげたい。

 

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