« 留学生と日本人学生のためのレポート・論文表現ハンドブック | トップページ | 韓国から学んで国際競争力を強化(下) »

2010年2月20日 (土)

韓国から学んで国際競争力を強化(上)

 テレビのニュースを見ていると、経済産業省が日本の国際競争力を強化するために、韓国から学んで、集中的な投資や官民連携を促進する政策を採用すると言う。

 『日経ビジネス』(2010年1月25日)の特集「韓国4強 躍進の秘密:サムスン、LG、現代、ポスコ」を読めば直ちに理解できるように、韓国企業の成長力と収益力は客観的に見て日本企業を凌駕している。

 経済産業省の詳細な見解は未知であるが、以下では私見を2点述べておきたい。

1.意思決定の早い韓国企業、遅い日本企業

 ビジネスのスピードが重要なことは当然である。目の前の商機を逃してしまう。先手必勝という言葉もある。「先発行動者利得」の獲得はビジネスの妙味である。しかし日本企業の意思決定は、韓国や中国や台湾などの企業に比べて一般に遅いと言われている。
 この対応は簡単である。日本政府の「お墨付き」をもらうことである。政府の方針であること、政府の支援があることは日本企業の意思決定を迅速化する。「官民連携」の国際ビジネスは日本企業の欠点を補完する。

 ただし私には忘れられないことがある。NTTの民営化である。「お上(かみ)=政府のやることには間違いない」ということで、私はNTT株式を成り行きで購入したが、その後にそれ以上の価格になることはなかった。「お上(かみ)=政府」の威信は、この時に私は喪失したと今でも実感している。この意味で、政府に依存した企業経営は時代に逆行しているとも指摘できる。

 市場経済化および民営化による競争促進は経済活力の源泉ではなかったか。小さな政府は財政再建にとって不可欠ではないのか。私見では、これまでのような「政財官の癒着」構造の再来のような「官民連携」ビジネスは「時代錯誤」となり、失敗するであろう。新しい「官民連携」のスタイルを模索する必要がある。その中心は、これまでの大企業ではなく、中小企業であると私は思う。中小企業の海外展開を政府が全面支援するのである。

2.真のグローバル企業とはどうあるべきか(以下、次回に続く)

|

« 留学生と日本人学生のためのレポート・論文表現ハンドブック | トップページ | 韓国から学んで国際競争力を強化(下) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/33458092

この記事へのトラックバック一覧です: 韓国から学んで国際競争力を強化(上):

« 留学生と日本人学生のためのレポート・論文表現ハンドブック | トップページ | 韓国から学んで国際競争力を強化(下) »