« 関空~ハノイ便の軽視は当然か?:「関西共同体」形成を提案 | トップページ | ベトナムの原発はロシアが受注:日本は官民一体の成長戦略を! »

2010年2月 9日 (火)

キリンとサントリーの経営統合の破綻について

 両社の経営統合の破綻は、コーポレート=ガバナンス(企業統治)に対する考え方の相違と言える。

 キリンは、三菱グループの中核企業であり、グループ内の「株式持ち合い」によって経営権を維持・安定化してきた企業である。

 これに対してサントリーは、オーナー経営の未上場企業であるが、それは世界の中で特に不思議な企業形態ではない。欧米でもアジアでもオーナー経営の未上場企業は普通に存在している。

 このように考えれば、キリンの企業統治の構造の方がサントリーよりも、世界から見て異質・特殊であると言わざるをえない。キリンが主要に考える「株主」とは、三菱系企業を中心とした法人株主のことであり、個人株主のことではないと思われる。

 私見では、今後のサントリーはグループ内の適当な子会社を上場させればよい。それによって資金調達が可能である。オーナー経営企業として、それは当然の戦略であって資本主義企業の本来の姿である。

 新聞やテレビの報道では、サントリーがオーナー経営にこだわったことが統合破綻の原因のように指摘されているようであるが、サントリーの主張は当然と私には思われた。

 いずれにせよ、両社の「社風」の相違は当初から明白であった。経済合理性の論理よりも企業統治の論理が優先された事例として講義に活用させていただこうと思っている。

|

« 関空~ハノイ便の軽視は当然か?:「関西共同体」形成を提案 | トップページ | ベトナムの原発はロシアが受注:日本は官民一体の成長戦略を! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: キリンとサントリーの経営統合の破綻について:

» JAL,ANA株主優待券 販売専門店【GAI-NET】- 国内航空券が格安に! [JAL,ANA株主優待券 販売専門店【GAI-NET】- 国内航空券が格安に!]
JAL・ANA株主優待券 売ります! 株主優待券1枚で国内全路線の普通運賃(片道)が50%割引でご購入できます。株主優待割引は航空会社の割引きのないピーク期間もいつでもご利用可能です。 [続きを読む]

受信: 2010年2月17日 (水) 08時30分

« 関空~ハノイ便の軽視は当然か?:「関西共同体」形成を提案 | トップページ | ベトナムの原発はロシアが受注:日本は官民一体の成長戦略を! »