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2010年2月23日 (火)

応急手当とAED使用を実習した

 22日(月)に約3時間、地元の箕面市のコミュニティセンター(公民館)で応急手当とAED使用の研修を受けた。

flairflairAED=Automated External Defibrillator:自動体外式除細動器。心臓が突然に正常に動かずに、細かく痙攣のような動きをすることがある。これでは血液を全身に送れない。これを正常な脈拍に戻すためには電気ショックを心臓に与えることが必要である。そのための機器がAEDである。これまでは医療従事者しか使えなったが、2004年の法改正以降、一般のわれわれも操作できるようになり、公共施設への配備が進んでいる。

 箕面船場ライオンズクラブが創立30周年ということで、箕面市全域の公民館にAEDを寄贈したことが研修に参加した理由である。

 救急の傷病者が発生して119番に電話して救急車を呼ぶとしても、平均で約5~6分間かかるそうである。この間の応急手当で生死を分けることがある。以下のように心臓停止の場合、その後の3分間が勝負である。
 ①心臓停止後:約3分で50%死亡
 ②呼吸停止後:約10分で50%死亡
 ③多量出血後:約30分で50%死亡

 おそらく今までの私なら、救急車を呼ぶことはできても、到着まではアタフタとしているだけであったと思う。今回の応急手当の実習を初めて受けて、少しばかり自信をもつことができた。要するに、腹を決めて思い切って冷静に実行あるのみ。救急救命のための私の要点である。

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 写真左は、実習で使用する人形である。胸の斜めの線の両端にAEDの電極パットを貼り付ける。ただし心臓を挟んで電極を付ければよいので、貼付の位置は胸と背中でもよいし、間隔が狭くてもよいそうである。AEDの使用方法は、AEDの機械自体が音声案内するので、それほど難しくはない。しかし予め使用実習を受けた方が的確で迅速な対応ができる。

 写真右は、AEDを装着し、それと同時に人工呼吸の練習をしている様子である。私の場合、人工呼吸が難しかった。風船を膨らませるのとは要領が異なる。大きく息を吸い込んで、しっかり傷病者の鼻をつまみ、空気を送り込む。これを2回繰り返す。この場合、気道の確保のための頭の位置にも注意である。あご先を持ち上げながら、頭を押さえて後ろにそらす。この場合に、肩の下に座布団程度の厚さのものを差し入れてもよいそうである。

 胸骨圧迫による心臓マッサージは30回である。傷病者の胸を4~5㎝押し下げるというのだから、かなりの力が必要である。研修を指導して頂いた消防署員の方によれば、ほとんどの場合、圧迫が不足しているということであった。

 人工呼吸と胸骨圧迫を4回繰り返しても、2分程度であり、未だ救急車は到着しないことが普通である。実習をやってみて、救急救命にも体力が必要であることが実感できた。

 私の勤務先の流通科学大学でもAEDがあることは知っているが、その使用方法や救急救命の方法について、少なくとも一般の教員は研修を受けていないのが実情である。人工呼吸や胸骨圧迫を実施する機会の遭遇はほとんどないと想像されるのだが、知っておいて損はない。大学事務局に研修・実習の実施を提案してみようと思う。

 以上、これでだれかの命を救えるかもしれないと思うと、何よりも有意義な3時間であった。

参考文献
 ①大阪市消防局監修『家庭の救急ノート:このノートあなたの救急救命士』(財)大阪市消防局。
 ②『日本経済新聞』(2009年11月29日)。同記事の見出しは次の通りである。「AED使えますか? 14万台強市街に配備 心室細動救えるのは数分  「救命」普及へ意識向上 自治体では置き場の情報集約設置の把握できず点検に難」。

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