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2010年2月 4日 (木)

有効需要を生み出す「ダム解体」の発想は?

 私は学生時代にケインズ経済学を学んだ。マルクス経済学は故・置塩信雄先生(神戸大学)の影響で独学で学んだ程度である。このケインズ経済学の概念の中に「有効需要」がある。

 政府が需要を生み出すことで雇用を増加させ、その結果、経済が成長するという考え方である。政府資金で穴を掘り、その穴を次は埋め戻す。これで雇用が生まれて景気がよくなるというたとえ話があった。

 最近の日本の「脱ダム」の話は、まさにそれである。工事を進めるために雇用を生み出すと同時に、工事を中止して解体することでも雇用が生まれる。この発想が必要ではないか。

 ダム建設の工事業者は建設中止に反対するに決まっている。しかしダム解体となれば、それに伴う雇用が生まれることも間違いない。ダム建設中止の段階に止まるのではなく、ダム解体まで政府が決断すれば、それは雇用対策にもつながる。さらに周辺の環境整備にまで工事を進める。

 もちろん安全対策や財政再建は最優先に検討されるべきことであるが、ダム建設のみならず、ダム解体も視野に入れた景気対策や雇用対策が求められているのではないか。中止して終わり。その後は放置する。これは地元の人々も迷惑な話ではないか。

 せっかく作ったものを解体することに心理的な抵抗はあるだろう。しかしそれは、長年慣れ親しんだ自宅を建て替えることに似た一時的な心理状態ではないか。役割が終わったダム解体は米国でも進められていると聞く。日本で本格的な検討があってもよい。

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