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2010年1月25日 (月)

日本の主な高関税農産物

 古い資料を整理していると、以下のようなデータがあった。私のメモ代わりに紹介する。

 品目:   関税水準: 産出額

・コメ:     778%: 1兆8146億円
・小麦:    252%: 1152億円
・大麦:    256%: 177億円
・バター:   360%: 1141億円
・脱脂粉乳: 218%: 903億円
・でんぷん: 583%: 950億円
・雑豆:    403%: 181億円
・砂糖:    305%: 900億円
・コンニャク:1706%:  93億円
・落花生:   737%:  77億円

(出所)『朝日新聞』2008年7月17日。
(注)産出額は2006年。

 以上は、WTOの多角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)決裂前の報道のための資料である。WTOでの交渉は延期でよいとしても、次の問題は二国間のFTAやEPAの交渉である。日本が中国や韓国に遅れをとっていると指摘されているが、その理由は、この資料で示されたような農産物の自由化または関税切り下げの問題であると思われる。

 食料自給率を上げるということは重要だが、世界市場において日本が閉鎖的な市場として成長から取り残されることも問題ではないか。私見では、日本人が作ったコメは、どこで作ろうが日本産のコメとして認知されることだと思う。

 たとえば日本人がベトナムで作った野菜やコメは、原産地ではなく、原産人を日本とみなして関税をかけないか低減させればよい。日本人が現地で生活して生産するのだから、ベトナム人が作るよりもコストがかかる。それだけ関税を低減させる。

 こういう日本人が作ったベトナム産コシヒカリがあるとして、それが品質と価格に競争力があれば、売れるのではないか。農業の労働力不足は、このような海外農業で補完する。

 農業について私は素人であるが、FTAやEPAで他のアジア諸国に日本が後塵を拝することは避けるべきであろう。いずれにせよ、こういう農業問題も含めたアジアに対する国家的な戦略が日本には求められている。鳩山首相の「東アジア共同体」構想の中でも、より具体的な戦略が提示されなければならない。

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