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2010年1月 1日 (金)

カンボジアから報告(4):政治的安定は今後10年は続く

 カンボジアの消息筋によれば、現在のフン=セン首相の政治手腕から考えれば、彼の引退が想定される少なくとも今後10年は、カンボジアは政治的に安定するとみなされる。

 フン=セン首相の後継者問題が不安定材料であるが、すでにフン=セン首相の息子が最近に来日して鳩山首相に会っている。彼はカンボジア国軍の対テロ対策の責任者であり、米国との関係の窓口にもなっている。

 ソックアン副首相はカンボジアのナンバー・ツーとして実力者であるが、けっしてフン=セン首相の競合者・後継者ではなく、忠実なパートナーとみなすことが適当と思われる。

 先日にはタクシン元タイ首相を経済顧問に迎えて、タイの現政権との対立を深めた。この影響として、タイとの政治関係は最悪である。しかし経済関係は別である。政経分離は、かつての日本と中国にもあった状態である。

 このような政治的な緊張関係をフン=セン首相が自ら作り出したことについて、以下からは私見であるが、首相の戦略的な背景があるとみなすのが適当である。タイの外交関係の動向に対して中国やベトナムとの何らかの外交関係も考慮されていると想像される。

 過大評価かもしれないが、それほどにフン=セン首相の政治感覚もしくは政治的な調整能力は卓越している。それだからこそ、カンボジアの政治的安定の継続が期待される。

 以上の情報を「仮説」として、今後の展開を注意して観察しなければならない。

 flairflair:外国投資にとってカントリーリスクは最重要な留意点である。アセアン諸国の中でタイ・フィリピン・インドネシア・ミャンマーにおける政治的な不安定性やテロ事件の発生が事実として存在する。それらの国々に比較して、ベトナム・ラオスそしてカンボジアの政治的安定性が、直接投資および証券投資の優位性になっている。この観点から言って、2008年7月のカンボジア総選挙が平和的に実施されたことの意義は今更ながらに大きい。政治的な安定をカンボジア国民が強く望んでいることを内外に証明した。  

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