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2009年12月22日 (火)

大学教授ベンチャービジネスの失敗と成功

 国立大ベンチャー苦境、起業、ピークの4割:休止・不明116社という記事が『朝日新聞』の第1面で掲載された(2009年12月21日)。私も2006年に起業しているので、他人事とは思われなかった。

 国立86大学のアンケート調査によれば、01~08年度の起業数は1081社に達したが、廃業・倒産など休止は49社、実態不明は67社。大学全体の起業数の6割以上が国立大学が占めているそうである。

 同紙によれば、「大学発ベンチャーは国策として手厚く支援されてきた。補助金は返済不要で・・・・・・見通しの甘い起業や素人経営が目立つ」。失敗の具体的な理由の一つとして「早く実利的成果を出すことが求められ、大学での研究とはまるで違った」ことが指摘されている。

 成功例の共通点は主に次の2点である。(1)技術提供に特化し、多額の投資が必要な商品開発には手を伸ばさなかった。(2)大手商社や銀行員ら経験豊富な助言者がいた。

 以上の失敗と成功の要因は的確と思われるが、それに加えて私見では次を指摘しておきたい。それぞれに私の体験が含まれているが、それは内密にしておきたい。将来、ビジネス書を出版する時の「ネタ」にしておこうと思う。(注:こういう発想が大学教授に欠けていることもビジネス失敗の理由のひとつである。)

 大学教授のベンチャービジネスの成功と失敗の留意点
(1)小さく始める・・・過大な投資はしない
(2)御輿(みこし)に乗らない・・・途中でハシゴを外されることもある
(3)自分も投資する・・・・・・リスクのないビジネスは存在しない
(4)自分の専門分野を逸脱しない・・・自分のできないことはしない
(5)他人の知恵を借りる・・・ビジネスの素人として謙虚になる
(6)プライドを捨てる(1)・・・頭を下げることを嫌がらない
(7)プライドを捨てる(2)・・・会社の収入獲得に「どん欲」になる
(8)給与や報酬は利益が出てから受け取る・・・創業時の経営者は当たり前である
(9)覚悟を決める・・・必要があれば自宅売却・退職金の前借りを覚悟する
(10)信念をもつ・・・研究成果に社会的意義があるという信念をもつ
(11)信頼する・・・頼りないと思うパートナーでも信頼する。それしか方法がない
(12)同僚の中傷を気にしない・・・大学とビジネスの頭と態度を明確に切り替える
(13)自分の会社という意識をもつ・・・自分の子どもと同じ愛情を会社に注ぐ

 大学教授の本業以外のビジネスの基本は講演料と印税収入である。また他大学で非常勤講師をするということでも収入がある。ここでは、それ以外の新しいビジネスに挑戦する場合の留意点を指摘した。

 今までのところ、私の会社は大きな成功もしていないが、大きな失敗もしていない。業績は黒字ではないが、順調に成長していると自己判断している。来年のさらなる飛躍のために徐々に着実な戦略を検討しているところである。

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