« 兵庫県立宝塚西高校に「出張講義」:自信をもって頑張ろう! | トップページ | 「東アジア共同体」と「アセアン共同体」(中):日中韓が中心になるのか? »

2009年10月10日 (土)

「東アジア共同体」と「アセアン共同体」(上):日本の本音か?

 鳩山政権になって以来、外交政策の焦点の一つは「東アジア共同体」構想の実現である。

 10月10日の各紙報道によれば、日中韓首脳会談の共同声明において、鳩山由起夫首相・温家宝=中国首相・李明博=韓国大統領は「アジアの平和・安定・繁栄を推進」することや、「東南アジア諸国連合(ASEAN)統合東アジア首脳会議・アジア太平洋経済協力会議(APEC)をはじめとする様々な地域的協力メカニズムを強化する」ことで合意した。

 その前に岡田克也外相は、10月3日にカンボジアのシェムリアップで開催された第2回「日メコン外相会議」に出席している。その後の7日の外国特派員協会の講演で、東アジア共同体の範囲は、日中韓+アセアン+インド・オーストラリア・ニュージーランドと指摘した。これは「アセアン共同体」と同じメンバー国である。

 岡田外相が「東アジア共同体」を「アセアン共同体」と同一であることを明言したのに対して、上記の日中韓首脳会談では、APEC(米国・カナダ・ロシア・メキシコ・ペルーを含む21カ国・地域)にも言及しており、東アジア共同体の範囲を定義していない。

 このことは、米国とロシアを排除した東アジア共同体構想を明言すれば、これら両国の反発があることを懸念したのではないかと思われる。他方、日本の本音は「東アジア共同体」=「アセアン共同体」であることを想像させる。

 麻生政権においては、本年8月にバンコックで「第2回・日メコン閣僚会議」が開催され、本年秋には東京で初の「日メコン首脳会議」が開催される予定であった。この閣僚会議は総選挙のために8月が10月に延期されたものの、首脳会議は11月に開催と言われているから、晩秋ということで予定に変更はない。

 麻生政権は「東アジア共同体」に言及せず、日米関係を最優先にしていた。これに対して鳩山政権はアジア関係をより重視するようになったことは間違いない。しかし以上で指摘したように「日メコン関係」の重視は両政権に一貫した外交方針と見なされる。

 それほどに日本にとってメコン川流域国(タイ・ベトナム・カンボジア・ラオス・ミャンマー)の発展と安定が重要ということである。この不動の国策に民間企業も注目しなければならない。

 

 

|

« 兵庫県立宝塚西高校に「出張講義」:自信をもって頑張ろう! | トップページ | 「東アジア共同体」と「アセアン共同体」(中):日中韓が中心になるのか? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/31734167

この記事へのトラックバック一覧です: 「東アジア共同体」と「アセアン共同体」(上):日本の本音か?:

« 兵庫県立宝塚西高校に「出張講義」:自信をもって頑張ろう! | トップページ | 「東アジア共同体」と「アセアン共同体」(中):日中韓が中心になるのか? »