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2009年10月26日 (月)

世界の経済成長率とインフレーションを見る(3):カンボジアの現況

 メコン川流域3カ国(ベトナム・カンボジア・ラオス)について言えば、カンボジアの経済成長が2007年まで好調であり、ベトナムを上回るほどであったが、第2表では2009年にはマイナス成長である。このマイナス成長の主な理由は、カンボジアの主要輸出品である米国向け縫製品が減少したことと、新型インフルエンザの世界的な蔓延で観光客が減少したことである。ただし2009年が最悪の状態であり、第2表が示すように2010年から経済は上向くと見られている。

 カンボジアにおける2009年のコメの生産は堅調であり、それが経済の安定装置としての役割を果たしている。また縫製品の主要な輸出先を米国からEU向けに転換する動きがある。また日本のユニクロ系のジーユー社のジーンズはカンボジアで生産されていて消費者に好評である。さらに韓国の現代自動車がカンボジアで自動車組み立て工場を建設すると報道されている(『日本経済新聞』20091010日)。

バンコック~プノンペン~ホーチミン市の南部経済回廊の物流インフラの整備が進展し、さらにプノンペン経済特区の進出企業が次第に増加し、またシハヌークビル港の輸出加工区の建設が開始される。これらの事実は、カンボジア経済の成長を確かなものにするであろう。

2010年に予定されている株式市場の開設は、これまで以上に外国資金の流入を拡大し、それが企業成長を強く刺激することになるであろう。この観点から言えば、政府当局はインフレーションの制御に留意すると同時に、現在でも問題視されている所得格差の解消が重要課題になるであろう。これらはベトナム株式市場からの教訓である。

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