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2009年9月 7日 (月)

メコン川流域3カ国の余談:ベトナム経済のインフレーション懸念(上)

 米国証券会社モルガン・スタンレーがベトナムのインフレーション再燃について警告している(THANH NIEN, DAILY, AUGUST 20, 2009)。このモルガンスタンレーは、2008年5月に「ベトナム発アジア金融危機」について懸念を発表したが、それは杞憂に終わった。同年9月にリーマン・ブラザースの破綻で顕在化した「米国発世界同時不況」は、同社自身に降りかかる皮肉な結果となった。以下では、同記事(BLOOMBERG提供)を紹介する。

 なお、ロータス投資運用会社タイ社長によれば、モルガン=スタンレーはベトナム経済に対して常に厳しい見解を示す。私見では、それをベトナムの一般新聞が掲載することが立派である。ベトナム共産党に対する体制批判を除く報道の自由は容認されている証拠である。もっとも規制したとしても、インターネットを通して自由に情報が入手できる時代である。ベトナム政府は柔軟に現実的に対応していると考えるべきであろう。

 モルガン=スタンレーによれば、ベトナムの信用膨張はインフレ圧力を高めるかもしれない。海外需要が収縮する中で政府が経済を刺激するために貸し出しを奨励しているからである。

 いくつかのプロジェクトの不動産価格は、ベトナムで30%も上昇し、今年の新規の信用創造はGDP(国内総生産)の約17%に相当している。エコノミストのDeyi Tan、Chetan Ahya、Shweta Singhが昨日(8月19日)に公開した注釈で述べている。

 ベトナム経済は第Ⅱ四半期に加速した。80億米ドルを超える刺激的な政府支出が貸し出しを推進し、建設活動を促進するのに役だった結果である。中央銀行によれば、政府の融資補助金プログラムの一部として国内銀行は6月30日時点で389兆ドン(218億米ドル)超を企業に融資した。

 上記のエコノミストの指摘によれば、「信用支出は、外国需要の指標が依然と弱い時点で緩衝材の役割をしている」。「政策先導の経済回復という現在の方法は限界に直面するであろう。ベトナムは信用成長を経由して流動性を注入するという機能的な金融制度であるために、信用が急激に膨張すれば、インフレーションの問題を引き起こす」。

 統計総局の数値によれば、インフレーションは7月に11ヵ月連続して減速している。消費者物価は前年比で3.3%上昇したが、6月は3.9%であった。(以下、続く)

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コメント

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投稿: DebbieFitzgerald26 | 2012年5月25日 (金) 12時11分

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