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2009年9月21日 (月)

ベトナム・カンボジア・ラオス投資信託の成立(5):その成功を期待する

5.3カ国で異なった対米ドルの為替変動リスク

 これまでベトナムは「ドン安」傾向であったが、株式と不動産の価格高騰時には一時的に「ドン高」になった。中国「人民元切り上げ」に見られるように、近い将来ベトナムが貿易黒字に転じれば、「ドン高」に転じることがありうる。ベトナムの貿易が黒字化するのはいつになるか。これがベトナムの為替動向の注目点である。

 ラオスは「キープ高」傾向である。たとえば2001年に13,000キープであったが、2009年は8,500キープになっている。水力発電や鉱物資源のドル建て輸出そして観光業が堅調である。また繊維産業を始めとする製造業も成長している。ラオスは資源豊富とみなされるが、水力発電を除けば、いずれは枯渇する。それまでにラオスの経済基盤が構築されていなければならない。ともかく当面、この「キープ高」傾向が今後も持続するかどうかはラオスの注目点である。

 なお、韓国証券取引所がラオスで開催したセミナー資料を見れば、同取引所の会長は、ラオス株式を韓国株式市場にも上場させればよいと提案している。その場合は「ウォン建て」の売買になるのであろうか。これらのことも現在は未定である。 

 他方、カンボジア株式取引は「ドル建て」取引である。また外国人の所有制限を設定しないと言われているが、これも公式には未定である。日本からカンボジアに円で投資する場合、米ドルの為替レートの変動から影響を受ける。

 以上、3カ国の為替動向は相違し、それらの組み合わせは長期的に見てリスク分散になる。ただし対米ドルの日本円の為替レートの変動からの影響は免れえない。この為替変動リスクを減少させる手段もあるが、そのために投資家は追加的な手数料を負担しなければならない。(続く)

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