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2009年8月30日 (日)

写真で語るメコン川流域3カ国(17):ビエンチャンの金融機関

 ラオス人に聞くと、最近ビエンチャンでは銀行が多くなったと言う。カンボジアからACLEDA銀行、ベトナムからSACOMBANK、そしてANZバンクなどだ。さらに韓国のKOLAOが大株主のインドチャイナ銀行も設立された。Dsc03127

 インドチャイナ銀行は、既存の口座開設者向けの2年定期預金金利を通常の7%から8%にしている。これは米ドル建てである。他行の2年の金利が通常5.5%と言われているから、金利8%は魅力である。ただし、それに応じた貸し出し先があるのだろうか。高い預金金利は「利ざや」の縮小か、貸出金利の上昇を招くことは当然であり、銀行の収益を圧迫する。

Dsc03104  2009年8月12日のVientiane Timesに同行は全面広告を掲載している。KOLAOが出資する韓国系銀行と考えれば、その次にはラオス証券市場の開設に向けて証券会社を設立するといったことが予想される。そのための資金集めといったことも当然ありうる。

Dsc03063_2  パツーサイ(凱旋門)と大統領官邸を結ぶ大通りにANZV銀行がある。最後のVはビエンチャンのVである。青いシンボルカラーは、ベトナムでもカンボジアでも同様である。私も1998年当時、ハノイでANZ銀行の口座をもっていた。外国人にとってVIETCOM銀行よりも安心という理由であった。アジア地区に展開する同行の戦略は当時、先駆的な役割を果たし、高収益をもたらしたと思われるが、今日では競争が激しくなっているように想像される。それだけ地元銀行の成長や発展がある。私はベトナムに銀行口座を再開設したが、それはベトナム地元の銀行である。それでも十分に安心と判断されたからである。

Dsc03067_2  ラオスの国営銀行であるBCELラオス外商銀行:Banque Pour Le Commerce Exterieur Lao)のATMである。2008年末にラオス国内の支店網は11店あり、ATMは全国44カ所に設置されている。本店はランサンホテルの横隣りにあり、今年になって新築の社屋が完成した。金利や手数料は比較的高いと一般に評判は悪いが、国営企業としての存在感は大きいと思われる。おそらく外国銀行や金融機関との格好の提携先になるであろう。

Dsc03164  ベトナム最大の民間銀行SACOMBANKのラオス支店である。同行は、南寧・ラオス・カンボジアに支店を展開し、南北経済回廊と東西経済回廊による物流に対応した資金流通を構築しようとしている。顧客は主にベトナム企業を想定しており、地元銀行と競争しないという控えめな隣国進出の戦略を採用していると言われている。

Dsc03166  このサコムバンクの正面にはバンコク銀行がある。また、サコムバンクの向かって右隣には、パブリックバンクがある。同行の由来は未調査であるが、カンボジアにあるし、さららに同行だけが漢字で行名を記載していた。これだけ銀行が集中していることは日本で考えられないが、それぞれの顧客層が異なるために深刻な競争問題が発生しないのかもしれない。ベトナム人・タイ人・中国人・ラオス人が利用する銀行は、それぞれ異なる傾向があるという仮説が提示できる。

Dsc03169  カンボジアのACLEDA銀行である。サコムバンクに比較してラオス人の来店の顧客が多いように思われた。また店員の対応も親切であり、2008年度の同行の年次報告書を頂戴できた。「私はプノンペンの本店も訪問しているよ」といったことを話して受付のラオス人女性行員と雑談した。同行は、マイクロファイナンスをラオスに普及することを目的にしてラオス国内に3店を展開している。その意味で行員の教育は良質であるように感じた。

 これらのラオス銀行業の研究調査は本格的に取り組むに値する。ビエンチャン市内を見て回っただけであるが、そのように感じた。

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