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2009年8月 2日 (日)

ベトナム貿易大学教員の皆さんと交流(1):ベトナム人従業員の接し方

 7月31日は、JICA大阪で「ベトナム日本人材協力センター:VJCC」のビジネスコース研修に来日中の貿易大学の先生7名の研修中間報告会に助言者として参加した。

 こういう研修で必ず質問されることは、日本の中小企業育成やすそ野産業の育成政策である。おそらく私がベトナムで同種の研修を受けたとしても同じ質問をするであろう。こういった常に質問される問題には、事前に一覧表やレジメを作成しておくことが望ましいと感じた。

 主に東京での企業訪問の研修成果を確認したのであるが、どうして日本でできてベトナムでできないのか。そこには文化的な相違があるのではないかという質問が出た。これについて私見を述べた。

 生産性向上とか品質改善という場合、日本の製造業は極限までの到達点に達していると思われる。世界の製造業の「ベンチマーク」となっている。それは戦争中のゼロ戦や戦艦大和、戦後のソニーやトヨタ自動車の開発力と製造力の実績を見ても明らかである。日本の「モノづくり」は世界最高水準と言える。

 それには合理的な手法とノウハウがあるはずで、それを学ぶことに文化的または歴史的な相違があるはずがない。最良の生産性のための技術や方法は1つである。それに接近する努力をするべきである。

 ベトナム人社長はそれを理解できても、それが従業員にまで伝わらない。どうすればよいか。この解決は、社長の粘り強い努力に依存するしかない。ベトナム社会において企業経営者または管理者となれば、それは優秀・有能である。

 しかし従業員はそうではない。そうではないベトナム人従業員に偉そうに対応したり、従業員をバカにした姿勢を示せば、それを従業員も敏感に感じる。そして必要最低限の仕事しかしないであろう。それはベトナム人に限らず、日本人も同じである。

 ベトナム人社長は、このことを十分に理解しなければならない。そして、やや言い過ぎかもしれないが、無知な従業員に対しては何回も平易に愛情を込めて指導する忍耐力ある努力が求められる。日本から世界に普及した5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)や改善活動の実施には、ベトナム人社長の真摯な粘り強い決意が不可欠であると思う。

 これは、たとえば東京大学や京都大学の教授に対して、偏差値30の大学生を指導することを強要することに似ているかもしれない。しかし教授であれば、偏差値70の学生にも30の学生にも理解できるような講義・教育の広がりと厚みをもっているはずである。それがプロの教授であろう。

 同様に、ベトナム人企業経営者もプロであるとすれば、どのような従業員にも会社と自分の方針や理念を伝えきるだけの力量が必要条件である。私は、このように企業経営者の皆さんに伝えてほしいという希望を貿易大学の先生方に申し上げたい。

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