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2009年7月10日 (金)

なるほどベトナム:目からウロコの新ビジネス

 ホーチミン市滞在中にベトナム在住の梅田伸之さんと電話でお話しした。ブレインワークス社・近藤社長のご紹介である。梅田さんは、株式会社マグエックス社から出向されており、ベトナム現地法人:QUICK QUICK Co.,LTDで.海外購買を担当されている。

 株式会社マグエックス(http://www.magx.co.jp)は、プラスチックマグネット(自動車の初心者マークなどに使用)の製造会社であり、ベトナムではアマタ工業団地(ホーチミン市郊外)に8年前から現地法人を設立・操業している。

 その後の2007年に、文具・生活用品など各種オフィス・工場で必要な製品のカタログ通信販売会社(QUICK QUICK Co.,LTD.)を新たに設立して現在に至っている。

 このQUICK QUICK社は、まさにベトナムにおけるベンチャー事業である。その発想は顧客の価値を創造することである。この顧客とは親会社のマグエックス社も含まれている。つまり、先に進出したマグエックス社自身が遭遇した不便や不都合を解消するための工夫をビジネスまでに発展させたのである。

 具体的に同社の業務内容は、在ベトナム企業に対して様々な消耗品(文具・コピー用紙・ホワイトボード・トイレットペーパー・シュレッダー・清掃用品・コーヒー紅茶・水など)を配送することである。日本企業で言えば、「アスクル」や「たのメール」等のオフィス・工場用カタログ通信販売が業務である。カタログから様々な物を選んでFAXで簡単に注文できるシステムとなっている。

 このような事業創造は、ベトナムにおける次のような消耗品購入時の問題解消が契機となっている。

① ベトナム人購買担当者がメーカーからリベートを受け取っていたりするために購買価格が不透明になる。
② ベトナムの消耗品の相場が不透明である。
③ 消耗品の購入ロットが大きいので不良在庫が増え、キャッシュフローに影響する。
④ 必要な探し物が簡単に見つからない。

 QUICK QUICK Co.,LTDでは、このような問題を解消するために、予め価格がカタログに明記されている。また商品は全て写真付のカタログに収められており、簡単に見つけられる。さらに全ての商品は最低ロットで配送されるので、不良在庫を極限にまで圧縮することができる。そして価格設定は、現地サプライヤーよりも安価であり、価格優位性が存在している。

 マグエックス社は、ベトナムにおける製造業としての実績を積みながら、その間の経験を生かし国内販売の新会社を立ち上げた貴重な事例と考えられる。ベトナムは製造業のみならず、国内販売市場としての魅力も増大している。同社の事例は、今後のベトナムビジネスの将来の可能性を提示している。

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