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2009年6月19日 (金)

ベトナムの本を2冊読んだ:ベトナムとヴィエトナム

 自宅から大学まで往復で3時間である。自動車での所要時間は、中国縦貫道路と阪神高速北神戸線を通って1時間未満であるが、この1年ほどは電車通勤である。

 この電車の中で本が読める。最近は次の2冊を読んだ。

41be8c8qp4l__sl75__2  平岩弓枝『風よヴェトナム』新潮文庫(2000年)福地曠昭『美し国ベトナム:日越友好30周年』琉球新報社(2003年)である。
 美し国ベトナム 日越友好30周年

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 この2冊の内容よりも、その解説および挨拶文・推薦文に私は注目した。前者の解説の執筆者は井川一久氏(元朝日新聞サイゴン・支局長)であるし、後者の挨拶文には石川文洋氏(写真家)、その推薦文には筑紫哲也氏(ジャーナリスト)が執筆している。いずれもベトナムには長く関係されてきた人々ばかりである。

 前者は、ほのかな男女の思いが「残り香」のように漂う恋愛紀行文である。これを読むと、ベトナムに行ってみようと思う。後者は、ベトナムと沖縄の友好関係を長く発展させてきた福地氏の記念碑的な著作である。沖縄復帰運動と沖縄でベトナム反戦運動を主導してきた福地氏が、沖縄とベトナムは似ていると指摘されると、それはそうだと納得してしまう。

 ここで気になったことは、前者の解説者である井川氏の指摘である。VIET NAMの日本語表記が、「ベトナム」か「ヴェトナム」かという問題である。

 井川氏は、本来の単語がで始まるのだから、「ヴェが適当と指摘されている。言い換えれば、「」これを「とすれば、Biet Namになるという意味である。

 私は「ベトナム」を使用している。その理由はまず、日本の外務省がそのように表記しているからである。また私の表記は。元朝日新聞編集委員の本多勝一氏の『日本語の作文技術』の主張を踏襲している。

 本多氏も、「ヴェ」ではく「を使用している。もともと外国語の発音を正確に日本語で表記できないのであるから、それについて「ヴェ」が「」よりも優れているという論争は余り意味がないという主張であったように思う。(注:この本多氏の著書が大学の研究室にあるために今すぐに確認できない。私の誤解があるかもしれない。)

 このようなベトナム関連の著書が多数出版されることは、ベトナムが日本にとって親近感がもたれるようになっている証左である。おそらく次はラオスであり、カンボジアであろう。私もラオスについて小説を書くだけの材料はある。今の2倍の体力と時間と能力があればと思う。

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