« 公務員の志望動機は安定志向でよい? | トップページ | ベトナム産「大粒枝豆」を食べる:(株)ピーコックストア »

2009年6月27日 (土)

「ベトナム、高成長に陰り」(日本経済新聞)についてコメント

 『日本経済新聞』(2009年6月27日)によれば、ベトナムのGDP経済成長率が2009年上期(1月~6月)に前年同期の3.9%となった。これは当初の年間成長目標の6.5%を下回り、その後の修正値である5.0%の達成も難しいとみなされている。

 その原因は、輸出と外国投資(FDI)が低迷していることであり、さらに6月の消費者物価指数(CPI)は、前月比0.55%となり、5月時の0.44%を上回っていることが紹介されている。このインフレ傾向が継続すれば、景気減退とインフレの悪循環の懸念があると指摘される。

 私見では、こういった景気の上下動は許容の範囲内である。ベトナム経済成長は着実に進展する。特に国内消費市場の拡大傾向は継続する。要するに当面の経済成長率の高低は、輸出と外国投資の減少を国内需要の増加が、どれほど補填できるかという問題である。国内需要は堅調に増加しているのであるから、外的要因である世界経済同時不況の影響が軽減されれば、再び高度経済成長の路線に復活すると考えられる。

 発展途上国であるベトナムについて短期的な経済成長率に一喜一憂することは視野狭窄である。発展を継続するから「発展途上国」なのである。かつての韓国・台湾・香港がそうであったし、シンガポール・マレーシア・タイ・中国がそうである。

 たとえばWTO加盟後のベトナムの外資導入の方針は不変である。日本のファミリーマートはベトナム進出を決定したが、高島屋は進出を断念した。これは、その進出の是非の問題ではなく、そのタイミングの問題と私は考えている。

 ベトナム進出の流通小売企業が黒字化するまでに一定の時間が必要であり、そのための忍耐力が求められる。コンビニ業界には、その余力があり、百貨店業界にはそれが不足しているとみなされる。日本の百貨店業界の当面の最優先課題は、国内市場の競争優位の確保であろう。

 一般に新聞記事は「良いこと」よりも「悪いこと」を優先して報道する傾向がある。これは、先日紹介した元産経新聞編集委員の竹原信夫氏(『日本一明るい経済新聞』代表取締役・編集長、http://www.akaruinews.com/)が述べられたことである。私は竹原氏と2回お目にかかっているが、私は「ご同慶の至り」と常に思わせていただいている。  

|

« 公務員の志望動機は安定志向でよい? | トップページ | ベトナム産「大粒枝豆」を食べる:(株)ピーコックストア »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/7888/30320232

この記事へのトラックバック一覧です: 「ベトナム、高成長に陰り」(日本経済新聞)についてコメント:

» 韓国 円安 [韓国 円安]
韓国 円安 [続きを読む]

受信: 2009年7月16日 (木) 03時32分

» 派遣 不況 [派遣 不況]
派遣 不況 [続きを読む]

受信: 2009年7月17日 (金) 06時17分

» 建設 不況 [建設 不況]
建設 不況 [続きを読む]

受信: 2009年7月17日 (金) 16時27分

» 不況 金融政策 [不況 金融政策]
不況 金融政策 [続きを読む]

受信: 2009年7月18日 (土) 00時24分

« 公務員の志望動機は安定志向でよい? | トップページ | ベトナム産「大粒枝豆」を食べる:(株)ピーコックストア »