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2009年5月21日 (木)

カンボジア中小企業の育成:具体的な考え方

 カンボジア政府は中小企業(SME)の育成が重要であることを認識し、その経営環境の改革に着手した。チャム=プラシッド(Cham Prasidh)商業大臣が2008年8月に表明した。

 その改革には、営業許可と登録手続きの合理化を内容としており、不必要な形式主義の廃止、営業登録費用の削減、をおり、政策をもっており、鉱工業エネルギー省の中小企業局のLay Navinn局長は次のように指摘した。

 「融資の申請や評価は、SMEの現状を考えて単純化されなければなりません。また新しい金融機関や金融施設もSMEの金融ニーズにより合致するように設立されてきました」。

 すでに改革は影響を及ぼしている。世界銀行のカンボジアのウェブサイトで引用されている起業家Leap Roth氏は次のように述べている。彼は、コメの脱穀機・トラック・農業機器の販売会社において従業員10名を雇用している。

 「ACLEDA銀行から私の妻が借りた4000米ドルは、必要な資材を購入する運転資本となり、注文に即座に対応することができます。また販売機器の在庫も増やすことができますから、安定した所得を確保できます」。

 上記のLayNavinn女史は述べる。「政府は、貧困との戦いにおいてSMEが重要な役割を果たすことを認識しています。経済発展を促進し、雇用と所得を創出します」。

 実際に政府は、SME育成を特に目標にした13の政策が含まれた「長方形戦略」(具体的内容は不明――引用者注)を2010年までに実施するために全国的なSME小委員会を設置している。

 カンボジアコンピュータ協会の設立者で会長でもあるKenChanThan氏は、「SMEは、大企業よりも柔軟であり、消費者の趣向の変化により迅速に対応し、新しい仕事を創出する」と指摘している。さらに次のように彼は続ける。

 「持続的な方法で貧困を削減する唯一の方法は、富と雇用の創出を通した経済成長の促進である。カンボジアにおいてSMEは所得の主要な源泉であり、起業家と雇用提供者のための養成所なのです」。 

(出所)Economics Today: Cambodia’s Business Magazine, Volume 2, Number22, September 1-15, 2008, p12.

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