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2009年5月18日 (月)

新型インフルエンザについて:なぜ関西で蔓延するか?

 私は5月7日(木)早朝にベトナムから関西空港に帰国した。そのことは、すでに本ブログに書いたとおりである。その入国時の検疫は予想外に簡単であった。

 その当時の新型インフルエンザのアジアにおける感染国は韓国と香港であった。おそらく韓国と香港から関西空港に到着した航空機の検疫は厳しいのだろうと思われたが、実際はどうなっていたのだろうか。

 欧米で蔓延していた新型インフルエンザが、アジア経由で日本に浸透することは十分に予想されたことである。ここでの疑問は、欧米からアジア経由で帰国した人が、関西空港の検疫のイエローカードに正直に記載したのかどうかである。

 早朝に到着し、その日の仕事が控えている。私の場合もそうであった。その状況下で、欧米を訪問国として正直に申告するであろうか。欧米からシンガポールやタイ経由で日本に帰国した場合、シンガポールやタイとだけ訪問国を申告すれば、すぐに検疫を通過できる。それに対して正直に感染国に含まれる欧米国を訪問先に加えれば、おそらく個別の検査や問診があったのではないか。これも想像であるが・・・。その時間と煩雑さを回避したいという心情は理解されうる。しかし、それは違法行為である。

 確か、この検疫用イエローカードに虚偽の記載をすれば、罰則がある。それでも、その罰則の程度は明記されていないし、健康であれば、その後に何ら問題も生じないから、訪問国を正直に記載する誘因は小さくなるように思われる。

 もし「水際作戦」を厳格に採用するなら、アジア諸国から関西空港の帰国便について、個々の乗客の訪問国の厳密な確認をするべきであった。たとえば訪問国をシンガポールと申告した乗客が、本当にシンガポールだけの訪問なのか。それ以前に欧米を訪問していなかったのか。これらのチェックが必要である。

 そのために日本出国から帰国までの訪問国の経路を確認できる「申告用紙」の作成を義務付けるべきであった。日本出国日××、最初の訪問国○○の入国日と出国日、次の訪問国△△の入国日と出国日、そして日本帰国日。こういった情報を記載する追加的なイエローカードを作成すれば、少なくとも「水際作戦」の精度は高くなったであろう。これらの申請の虚偽は、パスポートによって容易に判明するから、ほとんどの申請者は正直に記載するであろう。

 私の帰国時の関西空港では、通常のイエローカードのほかに追加的な健康チャックの書類(A4用紙サイズ)を提出するだけであった。その追加的な書類の意義が不明であった。内容がイエローカードと重複している。また、その英語表記も間違っていた。「家族を守るために」という意味で、英語は「PROTEST」と表記されていたが、これは「PROTECT」であろう。よほど訂正するように関西空港に電話しようと思ったが、多忙な仕事の妨害になっても気の毒と思って自粛した。

 現在、私の勤務先の流通科学大学は休講措置が23日まで実施中である。各種の行事は1週間の延期となるが、4年生の就職活動の進捗状況が心配である。休講措置によって学生が不利にならないことを祈念している。新型インフルエンザの少しでも早い終息を願う。

 

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