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2009年4月 9日 (木)

2009年カンボジア経済成長率の予想(続):1%~6%のどれが正しいか?

 政府が6%を予想しているのに対して、IMFは4.8%となっている。これについてヤーブ氏は次のように述べる。

 「時々IMFの予想は正しくない。2005年のIMFの成長予測は7.5~8%であったが、実際の数値は13.5%であった。これは予期しないコメの増産があったからである」。

 IMFが述べているように、農業は、ある程度までカンボジア経済を引き上げるが、「縫製と観光は、景気が弱い条件の場合には足を引っ張ることになる」。さらにIMFは、不動産と建設が、投資の縮小のために減少するであろうと予想している。

 政府の反論があるにもかかわらず、悲観的な経済予想がある。EIUの東南アジア専門家ジャスティン=ウッドである。彼は述べる。「最近の経済成長は、農業・縫製・建設・観光の4つの分野に大きく依存してきた。政府は経済の多様化を支援する必要がある」。

 金融制度の強化、インフラ投資、よりよい資源管理――特に教育を通した人的資本は、カンボジアを襲う台風から同国を救済するだろう。このことは世界銀行とIMFが繰り返し提言してきたことである。

 ウッドは述べる。「それにもかかわらず、正しい政策があれば、外国投資家が興奮するような機会をカンボジアは提示するであろう」。

flairコメントflair 
 
カンボジア経済の予想の決め手は、上記の4つの経済分野の動向にあることには同意できる。農業・縫製・観光・建設である。それぞれの産業動向がさらに分析される必要があると思われる。
 さらに
私見では、やはり外国投資の動向を無視できない。主に韓国による不動産・建設の投資が世界同時不況によって中断もしくは中止されることは、大きな経済的マイナス要因であるが、それを補う外国投資家の出現が注目される。
 ベトナムの場合、台湾・韓国・シンガポールが先行し、その次に日本が登場という流れであった。カンボジアの場合、しばらく日本の出番には時間を要する印象である。では、日本に代わる外国投資家として、どの国があるか。私は中国だと思う。

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