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2009年4月20日 (月)

ラオスビジネスの窓口:「ラオス全国商工会議所」の沿革

 本年3月にラオス全国商工会議所のカンタボン事務局長を訪問した。2001年の私のラオス滞在当時からの旧知の間柄である。同所は、これからのラオスビジネスの窓口として、ますます重要な役割を果たすことになるであろう。また原産地証明の管理と発行をしており、

 以下では、この商工会議所の会員名簿3冊(2001年版・2004年版・2008-9年版)を比較して、ラオス民間企業の発展動向を指摘してみようと思う。

flairflair: ラオス全国商工会議所の英語名は、LAO NATIONAL CHAMBER OF COMMERCE AND INDUSTRY(略称:LNCCI)であるが、このNTIONALの訳語が悩ましい。同商工会議所は商業省の傘下に設置されているので「国立」と言ってもよいが、設立認可の政令によれば、その運営は会費に依存している。また「地方商工会議所」という表現が出てくる。そこで、ラオス全国商工会議所と呼ぶことにした。

 ラオス全国商工会議所(LNCCI)は商業省の傘下で1989年に設立された。その会員数の変遷は次のとおりである。

350社(2001年)⇒685社(2004年)⇒1043社(2008-9年)

 わずが7年間で3倍の増加である。この企業数の増加は、ラオス民間企業の発展を明確に示している。なお会長は、2001年当時からビアラオ社長のキッサナ氏である。その当時に私は面会したことがあるが、なかなか最近は難しい。それほど多忙になり、それほど組織が大きくなった証明である。

 この会員企業が産業別の部会や協会に加盟している。複数の部会に所属する重複会員や、普通会員のほかに協賛会員・名誉会員が含まれているために以上の会員数と部会所属の企業数の合計は一致しない。

 さて、この部会所属の企業数の変遷を見れば、次のような点が注目される。

(1)手工芸品の会員企業は着実に増加している。
 54社⇒99社⇒128社
(2)繊維・縫製企業は再編成されたと言えるかもしれない。
 57社⇒92社⇒50社
(3)コーヒー協会の会員数は縮小して横ばいとなり、成熟産業化したと言えるかもしれない。
 27社⇒16社⇒16社
(4)ホテル・レストラン企業も着実に増加しており、観光業の発展を示している。
 14社⇒53社⇒98社
(5)自動車(予備部品を含む)関連企業も増加し、その販売増加を想像させる。
 36社⇒57社⇒68社
(6)2008-9年に発足した新しい部会が経済の近代化を示唆している。
国際運輸、情報通信技術販売、プランテーション、宝石・宝飾品販売、女性事業家、青年起業家。

 以上、簡単な指摘であるが、ラオス経済の発展動向を個別企業のレベルから検証している。より詳細な数値は、拙著(近刊、カナリア書房)を参照してほしい。

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