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2009年4月14日 (火)

タイの暴動:追いかけるベトナムの足音に注意せよ

 タイで開催予定のアセアン首脳会議が中止された。反政府運動のためである。これまでにもタイでは、同様の事件が多発している。

 タイに対する国際的な信頼の失墜は確実である。首都バンコクに非常事態宣言が出されたそうであるが、おそらく大多数の国民の生活は平穏に営まれているに違いない。要するに、こういった政争は日常的な感覚で受けとめられているのではないか。

flairflair:昨年バンコック国際空港が閉鎖された時に私はラオスからタイのムクダハンに陸路で渡った。このことはブログでも紹介している。こういった地方都市でも政治活動が活発であるとすれば、タイの政争も「本物」と思われたが、現実には平穏そのものであった。全国的な政治運動の高揚があるとすれば、少なくともポスターや垂れ幕などがあったり、軍隊もしくは警察が治安維持のために全国で出動していることを私は想像していた。

 ベトナムでは、1人当たりの国民所得が1,000ドルを超えた。これは、これまでの発展途上国から中進工業国への新しい段階に入ったことを意味している。この観点から言えば、現在のベトナム経済の諸問題は、その移行期の「産みの苦しみ」とも考えられる。

 タイは、かつて米軍に協力して派兵までしたベトナムが、経済発展においてすぐ後ろまで追いついていることを認識すべきである。2008年12月のアセアンのサッカー試合でベトナムが初めてタイを下して優勝したことを想起しなければならない。

 それにしても私見では、株式市場が経済発展に与える影響は絶大である。ベトナムを見ていて、その印象をもった。日本で当たり前のように新聞で株価が掲載されていて、当たり前のようにニュースでも報道されているが、そのことが経済発展にどれほど貢献しているか。この数年間のベトナム経済の動向を見ていて、このことを改めて認識させられる。

 タイに投資されていた外国資金がベトナムに移動する。こういうことも現実的である。両国の経済格差が一気に縮まる予感がする。タイの暴動を見ていて、こんなことが頭をよぎった。

 

 

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