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2009年4月27日 (月)

カンボジアのアクレダ銀行がラオス進出:インドシナ半島のビジネス相互浸透が深まる

 ラオスの英文雑誌を読んでいると、カンボジアのアクレダ銀行(ACLEDA Bank)がラオスに進出したという記事が掲載されていた。TARGET, ISSUE 25, AUGUST 2008, p. 10。さらに同行の広告も同誌のp.5に掲載されている。

 またカンボジア・ラオス・タイ・ベトナムで販売されていて、カンボジアで発行されているSOUTH EASTRERN GLOBE, FEBRUARY 2009では、その表紙にアクレダ銀行のチャンニー頭取が掲載され、同行がカバーストーリーとなっている。

 ラオスとカンボジアの両国を単純に観察していると、その共通点の一つとしてアクレダ銀行に注目せざるをえない。これは、ベトナムとカンボジアのマイリンタクシーやエースコックベトナム、ベトナムとラオスのサコムバンクやエースコックベトナムやビナコネックスと同様である。このように、これらの国々を連結する企業が出現している。

 上記のTARGET誌によれば、ラオス=アクレダ銀行は、零細・中小企業家に対する資金提供と顧客に対する他の金融サービス提供を目的としている。これはカンボジアでの活動と同じ目的である。2008年7月8日にビエンチャンのドンパランスで開業し、2008年8月にはサワナケットとチャンパサックにも支店が開業する。

 新銀行の資本金は1千億キップ(約1,173万ドル)である。flairflair:1ドル=8,525キップ:3月1日・ワッタイ空港。私がラオス滞在当時の2001年には1ドル=11,000キップ前後であった。この「キップ高」について「オランダ病」という指摘がある。これについて2009年1月3日の本ブログで紹介した。

 その株主は、カンボジアのアクレダ銀行(47.50%)を筆頭として、次のような外国株主が続く。FMO(オランダ)、Triodos Doen(オランダ)、Triodos Fair Share Fund(オランダ)。さらに将来の出資者としてIFC(世界銀行)、KfW(ドイツ)が予定されている。

 開業当時にラオス人スタッフ66名が雇用されているが、その採用過程には透明性があり、すべてが銀行業務に習熟している。人材教育は理論とOJTの双方から実施された。3週間のラオスでの教育後にカンボジアのアクレダ銀行に派遣され、約2ヵ月のOJTに参加した。カンボジア人12名はラオスに滞在し、ラオス人の教育を担当している。

 カンボジアで十分に零細金融ビジネスの経験を積んだアクレダ銀行のラオス進出は、ラオス中小企業の金融サービスの接近をより以上に促進するはずである。また銀行業の資産が、迅速ではないが民間銀行に移行することに貢献する。これは世界銀行のビエンチャン事務所の見解である。The World Bank Office, Vientiane, LAO PDR ECONOMIC MONITOR, NOVEMBER 2008, p.20.

 私見では以上、アクレダ銀行のラオス進出はラオスの金融業界の発展に貢献するであろうし、カンボジアとラオスの相互の経済交流を促進すると考えられる。

 

 

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