« ベトナム人とのつき合い方:個人を信用する | トップページ | 報告・連絡・相談する:大学教育の欠落は社会に反映する »

2009年4月 1日 (水)

コピペの対策を真剣に考える

 『朝日新聞』2009年3月16日夕刊に「ネット上の攻防:中高生感想文もコピペ」という記事が掲載された。中高生の読書感想の作文までもインターネット上の感想文をコピーして貼り付ける(通称:コピペ)実例があるという。私は、この対策を大学で早急に検討するべきであると指摘してきた。

 同記事によれば、「東大教養部ではリポートなどでコピペが見つかった場合、該当する科目だけでなく学期全体の単位を認めない。カンニングと同じ不正行為の扱いだ。01年から06年までに計5人のコピペが発覚した」。

 コピペは、ほとんどの場合、文章が上手すぎることで発覚する。私の場合も何人か学生のレポートで発見している。また文体が相違していることでも気がつく。インターネット情報を引用することはよいが、その出所を明示する必要がある。これは、あらゆる論文やレポートの執筆で不可欠の条件である。教員によっては、出所不明のインターネット情報の利用を禁止する場合もある。

 文章を引用したり参照することは悪いことでない。ただし、それを明示すればよい。重要なことは、その引用した資料や文章を自分がどのように解釈・理解し、それに基づいて自分の意見を発信することである。文章は下手でもよい。それは書いていれば次第に上手になる。

 これは当たり前のことであるが、それが新聞記事で問題になるのだから日本は当たり前でなくなっている。4月からの1年生対象の「基礎ゼミ」で新入生に話しておかなければならないことである。

 最初は下手でも次第に上達すればよい。これは、すべての教育の基本であると思う。

 

|

« ベトナム人とのつき合い方:個人を信用する | トップページ | 報告・連絡・相談する:大学教育の欠落は社会に反映する »