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2009年3月26日 (木)

経済収縮時の雇用受け皿:サービス産業の重要性(8)・ベトナム小売業の将来

 小売市場の開放に伴って外国小売業との競争が確実である。そこでベトナム最大級の流通企業4社(Saigon Co-op、Satra、Hanoi Trading、Phu Thai Group)は、Vietnam Distribution Network Development and Investment Company(ベトナム流通ネットワーク開発投資会社:VDA)という共同企業を2007年5月に結成した。

 この共同企業は、2011年までにベトナム最大の流通グループになるという意欲的な目標をもって、商業設備・ショッピングモール・卸売りセンター・フランチャイズ事業を展開する。さらに2008年10月には小売部門で営業するベトナムの130社が手を結び、Vietnam Retailers Association(ベトナム小売業協会)を設立した。

 地元の流通グループは、外国流通企業に対して強い優位性をもっている。地元の市場や消費者をより以上に理解しているからである。しかし、ベトナム小売業協会副会長のDinh Thi My Loanは次の課題を指摘している。

 ベトナムの小売業は、専門的技術とサプライチェーンの改善と同時に、経営・人材・物流施設の投資を増やさなければならない。また、良好な発展戦略を実践しなければならない。

 国内外の小売業にとって共通の問題点は立地である。望ましい立地は少なくなり、賃貸料は高い。ホーチミン市やハノイの好立地では月額200米ドル/㎡である。外資企業の参入によって供給不足となれば、この価格は上昇するであろう。

 工商省の競争管理局によれば、流通業は、数百万の消費者や販売店に影響を及ぼす敏感な分野である。したがって市場開放にもかかわらず、公平で健全なビジネス環境を維持し、市場独占や大企業による支配的地位の乱用などの不公平な慣行を防止することが必要である。(以下、続く)

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