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2009年3月31日 (火)

ベトナム人とのつき合い方:個人を信用する

 3月のベトナム訪問でベトナム歴30年にも及ぶ日本人の大先輩とお目にかかる機会があった。1970年代のベトナムを若い頃に体験されている。その中でのお話を紹介する。

 まず、ベトナムで信用できるものに順番を付ける。①個人、②民間企業、③国営企業、④政府。ベトナムで最も信用できるものは個人である。これを私なりに敷衍してみよう。

Dsc00789  個人と個人を信用するから、あのオートバイの複雑な動きが交差点で繰り広げられるが、大きな事故にならない。交通ルールを信用しない。一般の規則よりも個人周辺の状況が優先される。

 ベトナムのビジネス成功の秘訣は、個人レベルの信頼を作ることである。政府や大企業といった所属組織によって信用度を推し量ることは、日本人でもベトナム人でもあるが、それが全てではない。最終的には個人の信用度に帰結する。

Dsc09598  私たちがベトナム生活に慣れてくると、ベトナムのオートバイの流れの中を泳ぐように渡ることができる。それは確かに運転手を信用しているからである。もし信用できなければ、いつまでも渡ることはできない。オートバイが自分を避けてくれることを信用して道路を渡る。このような人間関係はベトナム人の特徴を端的に示している。ベトナム人運転手も、歩行者の信用に応えるように慎重に歩行者を避けてくれる。

 ベトナムにおける日本人ビジネスの成功は、まず相手の中に飛び込んで、その後に信頼関係を作れるかどうか、その人物を見極めることである。当然、ベトナム人も日本人の信頼度を確かめている。もしエラソウにする日本人がいるとすれば、それはベトナムのみならず、そもそも外国ビジネスに不適当である。

 政府が最も信用できないというのは、その政府に経験がないからだ。一昨年からの株価対策も、昨年からのインフレ対策についても、政府は精一杯の政策を打ち出した。実際に「良いことを言っている」のである。しかし初めてなので上手くできない。法律があっても施行できない。この結果、政府は信用されなくなる。

 以上、ビジネスの基本中の基本である信頼関係のために、個人と政府についての留意事項である。

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