プノンペン新都心の将来性:カムコーシティの魅力的な分譲価格
プノンペン新都市開発として韓国企業がCAMKO CITY(カムコーシティ)の看板をプノンペン市内に建てたのは2年ほど前ではなかったかと思う。昨年からの韓国経済の危機は、その計画の続行を危うくしているのではないかと想像された。
事実、このブログ(2008年2月26日)で紹介したGOLD TOWER 42という42階建ての高層アパートは韓国企業の開発であるが、その建設は中断しているように思われた。
しかし今回に訪問したカムコーシティの開発は継続中であった。以下のウェブサイトを参照してほしい。このサイトの直近の更新が、2009年2月28日。最新の建設状況が掲載されている。同プロジェクトの健在ぶりが誇示されている。www.worldcitycambodia.com
昨年2月の訪問時には、カンボジア証券取引所が開設される場所が、当初はカンボジアで最大の資産量を誇るカナディア銀行の新本社ビルと言われていたが、それがカムコーシティに変更されたという噂があった。
今回の訪問で、その変更が確定されたことを聞かされた。カンコーシティのビジネスゾーンの一角に建設予定という説明があった。(注:このカナディア銀行の新本社ビルも建設中であり、おそらく前述の42階建てのアパートが建設されなければ、カンボジア最高層ビルになるのだと想像される。)
証券取引所の開設予定の新都市開発が中断するはずはないと私は思っていたが、実際に訪問して、その建設現場の活況に圧倒された。また第1次開発におけるアパート(コンドミニアムもしくはマンション)が分譲中であった。
そのショウルームを訪問し、モデルルームを見学した。その価格は以下の通りである。念のために確認したが、「カンボジア政府高官でも定価販売です」という返事があった。当然の返事だけれども、汚職防止の世論は高まっている。また韓国経済の危機はあるけれども、この都市開発はカンボジアで設立された韓国銀行カンコーバンクが資金面を担当している。グループ内銀行があるからこそ、資金枯渇の危機が少ないとみなされる。
ベッドルーム数 専有面積(㎡) 価格(米ドル)
(1) 3 148.39 184,047~203,245
(2) 4 224.5 完売
(3) 2 118.2 149.139~161,794
(4) 2 113.79 143,575~156,278
ここでの注目は、最も広い最も高い(2)タイプのが完売していることである。階段を上るメゾネットタイプである。これは、おそらく賃貸用アパートにするための投資物件であると思われる。家族同伴の外国人駐在員に毎月2000ドルで貸せば、1年間で投資回収できる。これは魅力の不動産投資である。
前述のゴールドタワー42の販売価格が、1年前で専有面積170㎡、共有面積50㎡、合計230㎡で30万ドル台であったから、かなり割安である。もっともカンコーシティの立地がプノンペン市中心部から自動車で20分ほどである。しかし、ここにビジネスセンターが開発され、そこにカンボジア証券取引所が設置されるなら、その将来性は十分である。
海外不動産投資においては、念のために注意しておくと、管理費や税金などの確認をしなければならない。また建築物の耐用年数や紛争処理などは日本の常識とは異なる。また、すべての都市計画が完成する までには、おそらく10年以上を要するであろう。もちろん外国人の不動産所有の一般的な制約も存在する。ただしベトナムやラオスのように禁止されてはいないはずである。
ベトナムのホーチミン市の「サイゴンサウス」のアパートでは、開発当初の周辺に何もなかった2000年当時で購入価格5万ドルの物件が、現在では20万ドルに上昇した。この夢をカンボジアで再び見ることができるかどうか。韓国の経済危機を「好機」にして日本から韓国への「お買い物」ブームであるが、このカンボジアでも韓国企業からの「お買い得品」が発売されていると考えられないこともない。
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