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2009年3月24日 (火)

経済収縮時の雇用受け皿:サービス産業の重要性(6)・ベトナムの流通市場の現状

 ベトナムにおける流通分野の開放は次の予定である。

 ・2008年1月1日:外国投資家が、参加資本の制約なしに現地パートナーと合弁会社を設立することを認可する。
 ・2009年1月1日:外国所有100%の小売企業の設立を認可する。
 ・2010年1月1日:ベトナム製品と合法的な輸入品の卸売り業と小売業が外国企業に対して認可される。

 私見では、WTO加盟の約束を真摯に果たすベトナム政府に対して高い評価を与えてもよい。ただし、かつての日本市場も同様であるが、非法律的な参入障壁が温存されていると想像される。たとえば流通経路が排他的に構築されていることなどである。この場合、外国企業は商品の仕入れができない。もっとも、すでにベトナムは「競争法」を制定しており、この発動が近い将来に求められる場合があると思われる。

Dsc08412  2009年1月1日からベトナム流通市場は完全に外国資本に開放される。サービス改善と消費者の心をつかむために国内外の販売業者は最善を尽くさなければならない。

 ベトナム小売業協会によれば、ベトナムには40万を超える伝統的な小売店が存在している。そのほかにスーパーマーケットが400店、商業センターが60カ所、コンビニエンスストアが2,000店に達している。2010年までにスーパーマーケットが62%、ショッピングセンターが150%増加すると期待されている。

Dsc08414  以下は、工商省によるベトナム小売市場の内訳を示している。独立系小売店と伝統的な市場(いちば:CHO)を合わせると84%を占めている。このことは、近代的な小売業における販売ノウハウやマーケティング戦略の適用余地が十分に存在していることを意味している。(注:写真はハノイの伝統的な市場である。生鮮食品が中心である。)

flair引用者注flair:この数字の基準単位が不明である。「売上高」であると思われるが、それが明示されていない。せっかくの貴重な統計数値の価値が半減である。これがベトナムらしい。

 ・44%:独立した小売店
 ・40%:伝統的市場
 ・10%:近代的流通システム(スーパーマーケット・コンビニエンスストア)
 ・ 6%:生産者による直接販売

 工商省は、2010年までに近代的な流通システムが30~40%に達し、2020年までには60%に増加すると予想している。それは国際的な流通グループの参入に依存している。それらの外国資本は、すでに成功を納めている。それらは次の通りである。

 Big C(フランス):スーパーマーケット6店、さらに4店の開業予定。
 ・Metro Cash & Carry(ドイツ):卸売店8店、総投資額は1億2千米ドルである。ホーチミン市・ハノイ・ビエンホア・ニャチャンにさらに4店舗の建設が計画されている。
 ・Parkson(マレーシア):ホーチミン市・ハノイ・ハイフォンにショッピングセンターを設立しており、さらに総投資額7千万米ドルでショッピングセンター10店を全国展開する計画である。(以下、続く)

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